奈良先端科学技術大学院大学

生物化学工学

植物で受精卵を活性化する機構の進化的起源を解明~雌雄の因子が出会って成長をスタートさせる~

植物において受精卵の発生を開始させる機構の進化的起源を解明した。コケ植物苔類のゼニゴケでは、卵細胞にあるKNOXという転写因子(遺伝子の発現を調節するタンパク質)が、精子由来のBELLという転写因子に助けられて核に移行し、受精卵の分裂を引き起こすことを突き止めた。
有機化学・薬学

藻類細胞を電気的に高速形状判断するマイクロ流体デバイスの開発

藻類の一種ユーグレナのインピーダンスを高速で計測できるマイクロデバイスを開発した。
生物工学一般

人工知能(深層学習)により細胞内の特定たんぱく質の局在推定に成功

細胞の画像をもとに特定のたんぱく質が細胞内に局在している様子を調べる方法として、目的の2つのたんぱく質間に十分に機能的な相関関係がある場合、深層学習を用いることで、一方のたんぱく質からもう一方のたんぱく質の局在状況が予測できることを初めて明らかにした。
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生物化学工学

アブシシン酸の輸送を介した気孔開度の調節~二つのアブシシン酸輸送体の異なる機能を解明~

気孔の閉鎖を誘導する植物ホルモンであるアブシシン酸(ABA)の輸送が、植物体内で制御される新たな仕組みを明らかにした。
生物化学工学

細胞間の情報伝達に関わる細胞外微粒子の新たな形成機構を解明

老化やがんなどの生体情報の伝達を担うことで注目されている「細胞外小胞」という脂質膜の微粒子について、細胞表面で突起した生体膜がちぎれて生み出されるという新たな機構を明らかにした。
生物化学工学

アサガオの花びら(花冠)がまっすぐに伸びる力学的な仕組みを解明

変化アサガオのひとつで、花びらが折れ曲がる「台咲」系統を材料に、花びらがまっすぐに伸びる力学的な仕組みを明らかにした。花器官表面にあるミクロ構造「分泌腺毛」が、器官どうしの摩擦を軽減することで、狭いつぼみの中でも花びらが伸長できることが分かった
生物化学工学

根が重力方向に曲がる新たな仕組みを解明~インドール酪酸から作られるオーキシンの新たな機能の発見~

2020-11-25 理化学研究所,奈良先端科学技術大学院大学,東京農工大学,岡山理科大学 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター適応制御研究ユニットの瀬尾光範ユニットリーダー、渡邊俊介基礎科学特別研究員、奈良先端科学技術大学院大学の...
細胞遺伝子工学

寄生植物の宿主植物への侵入に必要な遺伝子を同定 ~深刻な病害寄生植物の防除法開発に期待〜

2020-10-29 奈良先端科学技術大学院大学,理化学研究所,基礎生物学研究所 発表のポイント ・寄生植物コシオガマのゲノムを解読し、その変異体から宿主侵入に関わる主要な遺伝子同定に成功 ・寄生植物は植物がつくるエチレンのシグナル(情報伝...
医療・健康

器官サイズの左右差を抑制する仕組み~適切な血糖値の調節が器官サイズのばらつきを抑制する~

2020-04-07 理化学研究所,奈良先端科学技術大学院大学 理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター成長シグナル研究チーム(研究当時)の松下亮太研修生(奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科修士課程学生)、西村隆史チームリ...
生物化学工学

植物の根に重力方向を伝える新しい因子の発見 ~オーキシンを重力側へより多く分配するしくみ~

2020-01-07 自然科学研究機構 基礎生物学研究所,東京大学,奈良先端科学技術大学院大学,科学技術振興機構 基礎生物学研究所 植物環境応答研究部門の森田(寺尾)美代教授と西村岳志助教、中村守貴特任研究員、福建農林大学の古谷将彦教授、東...
医療・健康

免疫細胞が異物を取り込む装置形成の仕組みを初めて解明~免疫反応の抑制など医療応用に期待~

2019-12-27 奈良先端科学技術大学院大学,九州大学,日本医療研究開発機構 概要 奈良先端科学技術大学院大学(学長:横矢直和)先端科学技術研究科 バイオサイエンス領域の末次志郎教授の研究グループは、九州大学、東京工業大学、大阪大学、理...
細胞遺伝子工学

病害寄生雑草ストライガの全ゲノム解読に成功~アフリカを襲う農業被害の撲滅に光~

2019-09-13   理化学研究所,奈良先端科学技術大学院大学 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター植物免疫研究グループの白須賢グループディレクター、奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科バイオサイエンス領域植物共生学研究...
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