2022-08-09 愛媛大学
研究の概要
愛媛大学大学院農学研究科の米山香織特任准教授、宇都宮大学、University of Leedsの研究グループは、植物は、根から分泌される二次代謝産物ストリゴラクトンによって、隣接する植物の存在を感知し、自身の生長を制御している可能性を示すことに成功しました。
本研究は、科学雑誌Current Biology (Cell Press)にオンライン掲載されました。
研究のポイント
- 植物の根から分泌されるストリゴラクトンは、根寄生雑草やアーバスキュラー菌根菌の宿主認識シグナルとして作用している。
- 植物体内では、ストリゴラクトンは植物の地上部枝分かれを抑制する植物ホルモンである。
- 植物は、根圏のストリゴラクトンを感知することによって隣接する植物の存在を認識し、地上部枝分かれを制御していることを明らかにした。
論文情報
掲載誌:Current Biology
題名:Supra-organismal regulation of strigolactone exudation and plant development in response to rhizospheric cues in rice
(日本語訳:イネにおける根圏信号応答としてのストリゴラクトン分泌と植物生長の超有機体的制御)
著者:米山香織*, 謝肖男, 野村崇人, 米山弘一, Tom Bennett *責任著者
DOI:doi.org/10.1016/j.cub.2022.06.047
本件に関する問い合わせ先
愛媛大学大学院農学研究科 生命機能学科応用生命化学コース
特任准教授 米山香織