mRNAを核から細胞質へ輸送するバルクmRNA輸送体の構成因子を解明 がんの早期発見や予後の予測に役立つ可能性のある研究成果

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2024-01-16 京都大学

三上文三 名誉教授(生存圏研究所研究員)、増田誠司 近畿大学教授、藤田賢一 藤田医科大学助教(兼:国立がん研究センター研究所研究員)、小島正樹 東京薬科大学教授らによる研究グループは、遺伝子からタンパク質が合成される際に、mRNAを核から細胞質へと輸送するバルクmRNA輸送体の複合体について分析し、未解明だった構成因子を新たに同定しました。また、2種類ある複合体の機能分担についても解明しました。

バルクmRNA輸送体の複合体構成因子は、いろいろながん細胞で高発現していることから、本研究成果は今後、がんの早期発見や予後の予測に役立つ可能性があります。

本研究成果は、2024年1月15日に、国際学術誌「Nature Communications」にオンライン掲載されました。

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2種類のバルクmRNA輸送体の複合体

研究者のコメント

「進化に伴って、輸送するmRNAの種類や量が増加します。これに伴い、必要なすべてのmRNAを効率よく細胞質へと輸送するシステムとして、2つの輸送体ができたのだと思います。これらの輸送体の構成因子は、正常な細胞でもちろん必要ですが、さまざまながんではそれらの発現がさらに亢進しているため、がんのマーカーや予後の予測に役立つ可能性があります。」(増田誠司)

詳しい研究内容について

mRNAを核から細胞質へ輸送するバルクmRNA輸送体の構成因子を解明 がんの早期発見や予後の予測に役立つ可能性のある研究成果

研究者情報

研究者名 三上 文三

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細胞遺伝子工学
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