2024-06-26 京都大学
近藤洋平 生命科学研究科特定准教授(研究当時:基礎生物学研究所研究員)、後藤祐平 同准教授(研究当時:基礎生物学研究所助教)、青木一洋 同教授(兼:基礎生物学研究所教授)(研究当時:基礎生物学研究所教授)、 酒井啓一郎 米国・ニューヨーク市立大学ブルックリン校(Brooklyn College of The City University of New York)研究員(研究当時:基礎生物学研究所研究員)らは、休眠した酵母細胞内の流動性に着目し、休眠時の細胞質は低い流動性を示すが、目覚めと共に急速に流動化すること、さらに、この流動化に必要な一連の分子経路を明らかにしました。
本研究成果は、2024年6月18日に、国際学術誌「PNAS(米国科学アカデミー紀要)」にオンライン掲載されました。
蛍光性ナノ粒子による細胞内の流動性の測定。蛍光性ナノ粒子を発現する増殖細胞と休眠細胞(胞子)の顕微鏡画像(左)。蛍光性ナノ粒子の軌道追跡から計算した拡散係数(右)。
詳しい研究内容について
休眠細胞の目覚めの仕組みを発見〜目覚めと共に細胞質が急速に「流動化」する〜
研究者情報
研究者名:近藤 洋平
研究者名:後藤 祐平
研究者名:青木 一洋
書誌情報
【DOI】
https://doi.org/10.1073/pnas.2405553121
【書誌情報】
Keiichiro Sakai, Yohei Kondo, Yuhei Goto, Kazuhiro Aoki (2024). Cytoplasmic fluidization contributes to breaking spore dormancy in fission yeast. Proceedings of the National Academy of Sciences, 121,26, e2405553121.