捕食者と風雨に対する害虫のジレンマを発見~捕食者は捕食するより大きな抑止力を及ぼす~

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2021-03-04 京都大学

矢野修一 農学研究科助教、岡田瀬礼奈 農学部生(研究当時)は、捕食を避けて網上に産んだハダニの卵が、葉面の卵に比べて風雨で流失しやすいことを発見し、風と雨の相乗作用が卵を流失させることも解明しました。

捕食者は餌動物を捕食して減らすだけではなく、餌動物に防衛努力を強いることでも損害を与えますが、その効果が際立つ例を報告します。農業害虫のハダニは、餌植物の葉の裏に張った立体的な網の中で暮らし、平時は葉面に卵を産みますが、ハダニの卵を捕食するカブリダニに遇うと卵が捕食されにくい網上に産卵します。いつも網上に産卵しないので、そうすることで不都合があるはずですが、その事情は不明でした。また、雨が降るとハダニが減ると言われますが、雨が当たらない葉の裏で暮らすハダニが何故減るのかについても謎でした。

本研究結果から、ハダニが平時に網上に産卵しない理由と、ハダニが雨期に減る理由が説明できます。自然界の捕食者は、自ら捕食するよりもずっと大きな抑止力を害虫に及ぼしていることが予想されます。

本研究成果は、2021年3月3日に、国際学術誌「Biology Letters」のオンライン版に掲載されました。

本研究の概要図
図:本研究の概要図

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:矢野修一

生物環境工学
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