RNA上の遺伝情報を書き換える酵素であるDYWドメインの構造を解明

ad
ad
ad

植物オルガネラRNA編集のユニークな活性制御

2021-06-23 京都大学

竹中瑞樹 理学研究科准教授、竹中佐知 同技術補佐員、Brody Frink 同博士課程学生、Gert Weber ドイツ・Helmholtzセンター研究員らの研究グループは、ドイツ・Greifswald大学、Ulm大学、Bonn大学と共同で、葉緑体のRNA編集因子の一部であり、RNA配列中の特定のシチジン(C)をウリジン(U)に書き換える酵素であるDYWドメインの、活性型および非活性型の立体構造をはじめて明らかにしました。

非活性型DYWドメインでは、内部の「ゲーティング(門)ドメイン」が活性中心に覆いかぶさり、標的となるRNAとの接近を妨げていました。これがATPなどの核酸存在下では活性型に変わります。すると、ゲーティングドメインは、つまみスイッチのようにひねられ、活性中心付近にRNAが収まる空間が生じます。また活性中心の構造も変化し、アミノ酸残基―亜鉛―水分子の距離が接近することにより触媒反応のスイッチが入ります。このユニークな機構は、ATP合成を行う葉緑体やミトコンドリアでRNA編集を制御するために必要なしくみと考えられます。今後、RNA編集を制御する詳しいしくみの解明や、医療や産業に応用できる制御可能な遺伝情報書き換えツールなどへの展開が期待されます。

本研究成果は、2021年6月22日に、国際学術誌「Nature catalysis」に掲載されました。


図:本研究の概要図(画:Martin Künsting/HZB)

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:竹中瑞樹

タイトルとURLをコピーしました