光反応で遺伝子の小さな「しるし」を検出可能に

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知りたい遺伝子のメチル化修飾を測定する新しい遺伝子診断法への応用に期待

2022-03-10 長崎大学,科学技術振興機構

ポイント
  • これまで遺伝子の本体である「二重鎖DNA」のメチル化修飾を光で検出することは困難でした。
  • 光に反応する光架橋性プローブと人工核酸シャペロンとを組み合わせて使用することで、知りたい配列の二重鎖DNAに含まれるメチル化修飾の検出に成功しました。
  • 知りたい遺伝子配列中のメチル化修飾の位置や量と疾患の関係を明らかにする遺伝子診断技術に発展することが期待されます。

遺伝子(DNA)がメチル化修飾されると、その遺伝子の働きは抑制されます。遺伝子に施されるこの小さな「しるし」は、発生や分化、がん化の過程にも関与する重要なマーカーの1つとして非常に注目されています。長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)の山吉 麻子 教授らは、遺伝子に施されるメチル化修飾を光で検出する新しい技術を開発しました。

本研究成果は、2022年3月10日(木)(アメリカ時間:3月9日(水))に国際学術誌「ACS Biomaterials Science&Engineering」のオンライン版で公開されました。

本研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業 さきがけ「生体機能解明のための光操作技術」研究領域・研究課題名「眠れる遺伝子機能を呼び起こす革新的光操作技術の開発」(JPMJPR178A)、文部科学省 科学研究費補助金・学術変革領域(A)研究課題名「マテリアル・シンバイオシスのための生命物理化学」からの支援を受けて行われました。

詳しい資料は≫

<論文タイトル>
“Selective photo-crosslinking detection of methylated cytosine in DNA duplex aided by a cationic comb-type copolymer”
DOI:10.1021/acsbiomaterials.2c00048
<お問い合わせ先>

<研究に関すること>
吉田 研二(ヨシダ ケンジ)
長崎大学 生命医科学域・研究所 事務部 薬学系事務室(総務担当)

<JST事業に関すること>
保田 睦子(ヤスダ ムツコ)
科学技術振興機構 戦略研究推進部 ライフイノベーショングループ

<報道担当>
科学技術振興機構 広報課

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細胞遺伝子工学
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