2026-07-30 英国研究イノベーション機構(UKRI)
英国で、肺がん患者一人ひとりの腫瘍に合わせて設計する個別化治療ワクチンの初回投与が実施された。このワクチンは、患者の腫瘍DNAを解析して特有の遺伝子変異(ネオアンチゲン)を特定し、それらを標的とするmRNAワクチンを作製することで、免疫系ががん細胞を選択的に攻撃するよう誘導する。臨床試験では標準治療と併用し、安全性や免疫応答、再発抑制効果などを評価する。従来の一律の治療とは異なり、患者ごとに最適化された治療を提供する精密医療の実現を目指す取り組みであり、英国の「Cancer Vaccine Launch Pad」を通じて患者の登録や迅速な治験参加が進められている。今回の初回投与は、個別化がんワクチンを実臨床へ展開する重要な節目であり、将来的には肺がんだけでなく、他のがん種への応用も期待されている。

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