2026-10-13 ミシガン大学
米国ミシガン大学の研究チームは、肺動脈塞栓症などを引き起こす危険な血栓を、渦状の超音波で迅速に破砕する「ボルテックス超音波(vortex ultrasound)」技術の開発を進めている。研究では、ねじれるように伝播する音波を利用し、血栓内部に微小気泡を発生させることで、血栓の構造を機械的に崩す仕組みを採用した。実験室で牛の血液から作製した約7.6センチの血栓を、血管を模したプラスチック管内で試験したところ、約8分で血流を再開させることに成功した。超音波発生器をカテーテル先端に取り付け、血管内から血栓に直接作用させる設計で、血管壁への損傷や血栓溶解薬による出血リスクを抑えることを目指す。米国国立衛生研究所(NIH)は、この技術の開発に5年間で374万ドルを助成する。今後は装置や音波条件を改良し、ブタを用いた安全性評価を進める計画である。ただし、現段階の成果は実験室での概念実証であり、ヒトでの有効性や安全性はまだ確認されていない。

In a laboratory test using cow’s blood moving through plastic tubes designed to mimic blood vessels, the time series of photos follows the progress of the ultrasound transducer, which sends out vortex ultrasound waves, through a three-inch blood clot. When flow is restored, blood escapes through the open end of the artificial blood vessel—the vessel walls remain intact. Image credit: Meta Acoustics Lab, Mechanical Engineering, Michigan Engineering
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