医療・健康

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神経抑制に役立つタンパク質の巧みな光応答メカニズムを解明

理論化学的手法と生化学的手法を用いて、光による神経抑制を可能にするタンパク質であるアニオンチャネルロドプシン(ACR)の反応メカニズムを明らかにしました。光照射に伴ってACRの内部で起こる陰イオンの透過と水素イオンの移動を、2つのアミノ酸残基を連携させるという巧みな方法により制御できることを示しました
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滑膜肉腫に対する新しいα線標的アイソトープ治療薬候補で腫瘍消失

滑膜肉腫細胞に結合してα線を放出する標的アイソトープ治療薬候補アクチニウム225(225Ac)標識OTSA101を、滑膜肉腫モデルマウスに投与して、6割のマウスで腫瘍消失(完全奏効)が観察されました。
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慢性腎臓病患者のナトリウム・カリウム排泄量と腎機能予後

尿中ナトリウム・カリウム排泄量を、測定誤差を減らすために 7 回の 24 時間蓄尿によって評価し、慢性腎臓病(CKD)患者における尿中ナトリウム・カ リウム排泄量と腎機能低下の関連を検討しました。尿中ナトリウムの高い排泄量と、尿中カリウムの低い排泄量が、それぞれ腎機能低下と関連することを示しました。
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老化神経幹細胞の若返りによるニューロン産生の復活と認知機能の改善

老化神経幹細胞がPlagl2の強制発現とDyrk1aの抑制によって若返ることを発見しました。
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緊張するとパフォーマンスが低下するのはなぜ? ~聴覚と運動を統合する機能の異常を発見~

楽器演奏や外科手術などの卓越したスキルを持つエキスパートが、プレッシャーのかかる場面で、心理緊張やアガリに伴い、巧緻性が低下する仕組みは未解明だった。ピアノの音が鳴るタイミングを人為的に遅らせられるシステムを用いた実験により、心理緊張に伴う演奏時の聴覚と運動を統合する機能の異常を明らかにした。
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感染やワクチンにおける免疫記憶に必須なB細胞シグナル因子を発見

感染症やワクチンで抗体をつくるB細胞が免疫を長期にわたって記憶するために必須の分子とそのメカニズムを解明しました。B細胞の抗体応答の抗原特異性や長期記憶を司る胚中心B細胞の形成において、細胞内シグナル分子である「TBK1」が必須であることをマラリア感染とワクチン免疫の動物モデルで証明しました。
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ヒトT細胞白血病ウイルスがCD4+T細胞のがん化を引き起こすプロセスを解明

ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)がCD4+T細胞の活性化機序を利用し、さらに過剰なCD4+T細胞の活性化を誘導して、がん化を引き起こすことを示しました。HTLV-1に感染したCD4+T細胞は、過剰な活性化に伴って、本来T細胞のごく一部でしか発現しないHLAクラスⅡとよばれる分子を発現して、宿主免疫から逃避していることが分かりました。HTLV-1による感染細胞がん化の本態を理解する上で重要な知見であり、発症メカニズムの解明や治療標的の創出に向け大きく前進する研究成果です。
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新たなてんかん治療戦略を提案~脳の過剰興奮を阻止するタンパク質ADAM22の量が鍵~

てんかん発症の鍵となるタンパク質「ADAM22」が正常に機能するための仕組みを解明し、ある種のてんかんの発症を阻止するために必要なADAM22の量を明らかにしました。
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心不全の新たな発症・進展メカニズムの解明

転写抑制因子NRSFにより制御され不全心において発現亢進する遺伝子GNAO1の発現抑制が複数のマウス心不全モデルにおいてその病態を改善すること、逆に心筋におけるGNAO1の過剰発現は心機能低下を引き起こすことを見出しました。
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短期間の運動習慣が高齢期の認知機能や脳の可塑性を促す~高齢期における前頭前野の柔軟な可塑性~

3か月間の運動介入により高齢者の認知機能が向上し、脳の構造(皮質容積や皮質厚)が変化することを明らかにしました。
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カスタムメイド型多孔体チタン人工骨を用いた腰椎側方固定術の安全性と有効性に関する臨床試験(特定臨床研究)

「カスタムメイド型多孔体チタン人工骨を用いた腰椎側方固定術の安全性と有効性に関する臨床試験(特定臨床研究)」の第一例目の手術を実施しました。手術は予定通り終了し、術後評価は良好です。
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先天性の重症大動脈弁狭窄症に対して国内初の胎児治療を実施

重篤な先天性心疾患である重症大動脈弁狭窄症の妊娠25週の胎児に対して、日本で初めての胎児治療を臨床試験として実施しました。「胎児大動脈弁形成術」で、妊婦さんのお腹から胎児の左心室まで針を刺してガイドワイヤーを通し、それに沿ってバルーンの付いたカテーテルを大動脈弁まで進めてバルーンを膨らませ、狭くなっている大動脈弁を広げる手術です。左心室の機能障害を防ぎ、左右の心室を使う血液の循環を成り立たせることを目的としています。国内初となる胎児治療を行った患者さんは無事に出生され、生後の経過も良好です。
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