医療・健康

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治療抵抗性統合失調症の診断により 治療抵抗性統合失調症薬クロザピンの処方率が向上

通常の薬剤の効果が認められない治療抵抗性統合失調症には、クロザピンが唯一の効果がある薬剤として各国のガイドラインで推奨されている。しかし、本邦ではクロザピンの処方率が諸外国と比較して著しく低い。医療施設によって治療抵抗性統合失調症の診断の検討についての退院サマリーへの記載率およびクロザピン処方率にばらつきがあり、記載率の高い施設ではクロザピンの処方率が高いことが明らかになった。
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脂肪細胞が「できる・できない」を決めるエピゲノムを解明~タンパク質複合体の「いつ・どこに・どのように」が鍵~

体の中には脂肪細胞になる前の前駆脂肪細胞が存在し、前駆脂肪細胞から脂肪細胞が「できる・できない」を決めるエピゲノムの仕組みを解明しました。タンパク質複合体の「いつ・どこに・どのように」あるかが、脂肪を蓄える遺伝子の働きを調節していることが明らかとなりました。
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腸内細菌叢の状態を細胞画像から読み解く~深層学習を活用した新たな解析手法を開発~

糞便の顕微鏡画像を入力データとして深層学習に与えることで、糞便画像から腸内細菌叢の状態を推定する手法を開発しました。アンプリコンシーケンス解析によって得られた腸内細菌叢の組成比を、糞便画像から高精度で予測することに成功しました。
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アストロサイトが担うシナプス制御メカニズムを発見~GluN2C-NMDA受容体がシナプス強度分布幅を拡大する~

脳内のアストロサイトに発現するグルタミン酸受容体の一つであるGluN2C-NMDA受容体が、海馬の神経細胞間の情報の伝わりやすさを調整することを発見しました。
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高齢者腎臓病を悪化させる原因細胞・分子の同定に成功~新規治療戦略の可能性を開く~

加齢に伴い増加する老化関連T細胞(SAT細胞)と老化関連B細胞(ABCs)という2種類のリンパ球が腎臓の三次リンパ組織内部で相互作用し、その形成を促進することを発見しました。その相互作用分子としてCD153-CD30経路を同定し、この経路を遮断することで三次リンパ組織が誘導されなくなり、腎臓の組織修復が促進され予後が改善することも明らかにしました。これらの細胞および分子はヒトの同様の病態でも確認されました。
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ステロイド関連大腿骨頭壊死症の発生に関わる遺伝子を同定~病態解明の突破口に~

日本人と韓国人合わせて約13万人からなるアジア人集団の遺伝情報を用いてゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、「全身性エリテマトーデス(SLE)患者に伴うステロイド関連大腿骨頭壊死症(S-ONFH)」の発生に関わる疾患感受性領域を新たに3カ所同定しました。
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前頭葉は意識の揺らぎの原因なのか、結果なのか?~少なくとも3つの前頭葉領域が意識の揺らぎを制御していた~

前頭葉の活動は視覚意識の揺らぎの結果なのか原因なのかは20年来の謎でした。本研究はそれが原因であることを示し、さらに、なぜ従来の手法では解明困難だったのかも明らかにしました。少なくとも3つの前頭葉領域が視覚意識の揺らぎを制御していることを同定しました。その制御の仕方は、刻一刻と変化する脳全体の神経活動パターンによって決定されていました。
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難治性甲状腺がんに対する医師主導治験を開始 ~アスタチンを用いた新しい標的アルファ線治療~

難治性分化型甲状腺がんに対するアスタチン化ナトリウム([211At]NaAt)注射液の医師主導治験を開始します。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による重症呼吸不全治療に関する同意説明の現状調査

東京医科歯科大学病院に入院したCOVID-19重症呼吸不全患者とその家族を対象とし、1)治療に関する説明と同意(インフォームド・コンセント)の実態及び2)医療資源不足化でのECMOトリアージに対する患者・家族の意見を明らかにするため、2020年12月~2021年3月に質問紙調査を行い、患者17名、家族14名より回答を得ました。
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繰り返し見たものは、なぜ見にくくなっても知覚できるのか? ~脳における情報表現の仕組みを明らかに~

同じ画像を繰り返し見る経験をすることによって、ぼやけて見にくい画像に強く応答する神経細胞が一次視覚野において増加していることを発見しました。さらに、この細胞が見にくい画像の視知覚に貢献していることを明らかにしました。
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高齢者が楽しみながら転倒予防トレーニングを継続できるトレーニング効果評価システムを開発

計測データを高精度・リアルタイムに補正するアルゴリズムにより、簡便な機器でトレーニングの効果を点数化、モチベーションの維持とメニューの組立てをサポート 2021-11-26 株式会社日立製作所 図1 トレーニング効果評価システムの利用シーン...
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SARS-CoV-2デルタ株に特徴的なP681R変異は ウイルスの病原性を増大させる

新型コロナウイルスの「懸念される変異株(VOC)」のひとつである「デルタ株(B.1.617.2系統)」が、従来株に比べて病原性が高いことを明らかにしました。デルタ株のスパイクタンパク質の細胞融合活性は、従来株や他の変異株に比べて顕著に高く、その活性は、スパイクタンパク質のP681R変異によって担われていることを明らかにしました。そして、P681R変異を持つ新型コロナウイルスを人工合成し、ハムスターを用いた感染実験を実施した結果、P681R変異の挿入によって、病原性が高まることを明らかにしました。
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