2021-09

細胞遺伝子工学

温度感受性センダイウイルスベクターを用いて ヒトES細胞/iPS細胞から骨格筋細胞を簡便に作製する技術開発

Myogenic Differentiation 1(Myod1)という転写因子を搭載した温度感受性センダイウイルスベクターを用いて、ヒトES細胞/iPS細胞から骨格筋細胞へ分化させる手法を確立した。
医療・健康

高齢者 人付き合いの傾向で趣味活動の始めやすさに違いがある

地域在住の日本の高齢者のうち趣味がない人の社会関係の類型を抽出し、どのような社会関係を有する高齢者が3年後に活動を開始しやすいのかを調べた。社会関係の種類によって活動の始めやすさに違いが出ることに加え、開始のパターンにも類型間で違いがあることがわかった。
有機化学・薬学

Shagene AおよびBの化学合成~リーシュマニア症の治療薬リードの創製を目指して~

リーシュマニア症は、熱帯・亜熱帯の途上国を中心に100ヶ国近くで蔓延しており、現在約1200万人が感染している。これまでに治療薬として軟サンゴからshagene Aという天然有機化合物が単離されたが、本化合物は極微量しか得られない上に、現在はサンプルを使い切ってしまっていた。研究グループは、不安定な骨格の新規構築法を確立することで、shagene Aの完全化学合成に成功した。
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生物工学一般

沖縄島北部で洪水に適応した新種の固有植物を発見~和名「ヤンバルアオヤギバナ」と命名~

渓流沿い植物の遺伝分析を行った結果、沖縄島と本土の渓流種は直接の血縁関係になく、島の渓流種は沖縄の海岸に生える別種に近いことがわかった。さらに島と本土の渓流種の形態は様々な点で異なり、花が咲く時期も別です。そのため沖縄島の渓流種を島に固有の新種(ヤンバルアオヤギバナ)として記載した。
医療・健康

国内最大の新型コロナウイルス感染症レジストリを使って “小児コロナ患者”の実態を解明

小児新型コロナウイルス感染症による入院例の疫学的・臨床的な特徴を分析した。ほとんどが無症状、または軽症で、入院期間の中央値は8日。2歳未満や13歳以上の患者、基礎疾患のある患者は、何らかの症状が出やすい傾向にあることが分かり、38℃以上の熱が出た患者は、症状のあった患者(730人)のうち10.3%(75人)でした。13歳~17歳の患者(300人)の約20%に、味覚・嗅覚異常が見られた。
細胞遺伝子工学

細胞分化におけるポリコム複合体の役割を解明~PRC1.1は細胞分化時に起こる転写抑制状態の形成に重要~

エピジェネティクス因子の「ポリコム複合体」の一つである「PRC1.1」が細胞分化時における転写抑制に重要であることを発見した。
医療・健康

ピーナッツ摂取と脳卒中および虚血性心疾患発症との関連

45~74歳の方々のうち、食事アンケート調査に回答し、循環器疾患、がんになっていなかった約7万5千人を、平成24年(2012年)まで追跡した調査結果にもとづいて、ピーナッツの摂取量と脳卒中および虚血性心疾患発症リスクとの関連を調べた。ピーナッツ摂取量が循環器疾患及び脳卒中(特に、脳梗塞)の発症リスク低下と関連することを明らかにした。
生物工学一般

細胞用電動ナノ注射器「電気浸透流ナノポンプ」を開発 ~細胞治療に向けた新たな細胞内物質導入機器~

導電性高分子で被覆された金属製ナノチューブシートを開発し、電気をかけることで電気浸透流が発生し、細胞膜を通過する物質の輸送速度を促進させることを発見した。この電気浸透流現象を利用することで、安全かつ効率良く細胞内に物質を導入できることを確認した。
医療・健康

前眼部OCTAを用いた線維柱帯切開術効果予測~房水主流出路の可視化による緑内障手術予後予測の可能性~

緑内障の線維柱切開術眼内法を施行した37例37眼のデータを解析し、術前の前眼部OCTA深層血流画像の血管密度が低いほど、手術成功となることが多く、また高い眼圧下降率が得られることを発見した。
生物化学工学

抗菌ペプチドは細菌の細胞内にどのように取り込まれるのか?~細菌の膜輸送体SbmAの立体構造の解明~

細菌の膜輸送体タンパク質SbmAの精密立体構造を解明した。
細胞遺伝子工学

雄性生殖細胞の全分化過程の試験管内再構成に成功~ ES細胞から精子まで全過程を体外で誘導する~

マウス多能性幹細胞(ES細胞)から、雄の生殖細胞の全分化過程を試験管内で再現することに成功した。
医療・健康

腸管と乳腺はつながっている! ~腸内微生物が母乳中の抗体産生を促す~

母乳中の抗体(免疫グロブリン)が作られるメカニズムを明らかにした。母乳中の抗体は、形質細胞(リンパ球の一つであるB細胞より分化した細胞)から分泌され、母子移行されるタンパク質の一つです。母乳中の抗体産生に関わる形質細胞の大半は、乳腺から遠く離れた腸管に由来していることを明らかにした。
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