2021-11

メタボリックシンドロームを制御する代謝産物センサー分子を発見 医療・健康

メタボリックシンドロームを制御する代謝産物センサー分子を発見

細胞内の代謝の過程で生じる代謝産物とそれに反応する代謝産物センサー分子を用いると、メタボリックシンドロームの病態が適切に説明できることを見いだし、これが新しい治療標的になり得ることを示しました。
組織の細胞集団に潜む幹細胞のエピゲノム解析手法を開発 ~がん組織の精密プロファイリングに成功~ 細胞遺伝子工学

組織の細胞集団に潜む幹細胞のエピゲノム解析手法を開発 ~がん組織の精密プロファイリングに成功~

一辺3ミリ 厚さ10マイクロメートル程度の小さな組織切片に含まれる少数の細胞集団から、高感度かつ高精度なエピゲノム情報を抽出する技術を発表しました。「クロマチン挿入標識(ChIL)法」を基礎として、組織をターゲットとした解析法を開発しました。
SARS-CoV-2ミュー株(B.1.621系統)は ワクチン接種者が保有する中和抗体に対して極めて高い抵抗性を示す 医療・健康

SARS-CoV-2ミュー株(B.1.621系統)は ワクチン接種者が保有する中和抗体に対して極めて高い抵抗性を示す

新型コロナウイルスの「注目すべき変異株」の1つである「ミュー株(B.1.621系統)」が、新型コロナウイルスに感染した人、および、ワクチンを接種した人の血清に含まれる中和抗体に対して、極めて高い抵抗性を示すことを明らかにしました。
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「代謝経済学」によるがん細胞の代謝戦略の解明~代謝のワールブルク効果のメカニズムを 経済学のギッフェン財との対応から解き明かす~ 医療・健康

「代謝経済学」によるがん細胞の代謝戦略の解明~代謝のワールブルク効果のメカニズムを 経済学のギッフェン財との対応から解き明かす~

がん細胞などが、エネルギー生成効率の低い代謝経路を主に用いるという、ワールブルク効果と呼ばれる一見不合理な挙動を普遍的に示すことに着目し、経済学との対応を探りました。細胞内代謝系のふるまいを、ミクロ経済学における消費者行動の理論の視点から捉えることで、ワールブルク効果についての既存の仮説をひとつの数理モデルに統合できることを示した。「代謝経済学」という新たな学術分野への道を拓いた。
8K腹腔鏡手術システムによる映像を伝送し遠隔で手術支援を行う~世界初の実証実験で医学的有用性を確認 医療・健康

8K腹腔鏡手術システムによる映像を伝送し遠隔で手術支援を行う~世界初の実証実験で医学的有用性を確認

8K映像システムで手術映像をリアルタイムに送受信し、遠隔で手術を支援(指導)するシステムを開発し、世界初の実証実験で医学的有用性を確認しました。本物に迫る立体感を保持した8Kの映像により遠隔地でも手術状況を詳細に把握可能となり、遠隔支援(指導)を加えることで、外科医の内視鏡技術が向上し、手術時間が短縮することを確認しました。
実患者における同種造血幹細胞移植後のサイトメガロウイルス特異的細胞傷害性T細胞の特徴 医療・健康

実患者における同種造血幹細胞移植後のサイトメガロウイルス特異的細胞傷害性T細胞の特徴

同種造血幹細胞移植後の実際の患者検体を用いて、移植後合併症として非常に重要なサイトメガロウイルスの再活性化に着目し、サイトメガロウイルス特異的細胞傷害性T細胞のクローン解析と遺伝子発現プロファイル解析により、サイトメガロウイルス再活性化パターン毎の特徴を明らかにしました。
移植腎の三次リンパ組織は腎予後と関連することを解明~従来の評価指標とは独立して高リスク群を同定可能に~ 医療・健康

移植腎の三次リンパ組織は腎予後と関連することを解明~従来の評価指標とは独立して高リスク群を同定可能に~

生体腎移植を受けた214名の患者を対象に、プロトコル腎生検サンプルと腎予後を解析しました。移植腎の約2割で進行した「ステージⅡ三次リンパ組織」が形成していること、「ステージⅡ三次リンパ組織」群では、5年後の腎機能低下のリスクが非常に高く、従来の評価指標であるBanff分類とは独立した指標として有用であることを見いだしました。
小胞体における構造異常糖タンパク質分解メカニズムの解明〜糖鎖の分解シグナルはどのように露出するか? 細胞遺伝子工学

小胞体における構造異常糖タンパク質分解メカニズムの解明〜糖鎖の分解シグナルはどのように露出するか?

小胞体における糖鎖のマンノース切除酵素を精製してその活性を同定することに成功しました。小胞体の構造異常糖タンパク質を分解する小胞体関連分解の深い理解につながります。小胞体関連分解は、アルツハイマー病などの60以上ものヒト疾患と関わるため、本研究成果は、それらの新規治療戦略や予防法の提案の礎となります。
微生物叢中のゲノム配列を長く正確に決定する新手法~未知の種や変異株のゲノム配列決定を促進~ 細胞遺伝子工学

微生物叢中のゲノム配列を長く正確に決定する新手法~未知の種や変異株のゲノム配列決定を促進~

微生物叢中のゲノムの新規配列決定を行う情報解析手法を開発した。本研究で開発されたソフトウェアである「MetaPlatanus(メタプラタナス)」はDNAシークエンサーの読み取り結果を受け取り、既知の参照配列に頼ることなく元の微生物ゲノム配列を決定する。異なるタイプのDNAシークエンサーのデータを同時に活用し、微生物種ごとの配列の特徴を検出して誤った配列接続を防ぎつつ新規配列決定を行う。
表皮幹細胞による皮膚再生と加齢変化の仕組みを解明~高齢者の皮膚潰瘍の治療法開発に期待~ 生物化学工学

表皮幹細胞による皮膚再生と加齢変化の仕組みを解明~高齢者の皮膚潰瘍の治療法開発に期待~

加齢による皮膚再生能力低下の原因が、XVII型コラーゲンの分解による表皮幹細胞の運動能低下であることをつきとめました。
最長寿げっ歯類ハダカデバネズミから神経幹細胞の単離と培養に成功~脳の老化やがんを防ぐ方法の開発に貢献~ 細胞遺伝子工学

最長寿げっ歯類ハダカデバネズミから神経幹細胞の単離と培養に成功~脳の老化やがんを防ぐ方法の開発に貢献~

老化しにくい・がんになりにくい最長寿げっ歯類ハダカデバネズミから神経幹細胞を単離・培養することに成功しました。ハダカデバネズミ神経幹細胞は、ハツカネズミ(マウス)の神経幹細胞と比べて、増殖が遅く、DNA損傷への耐性を持つことが分かりました。
大量遺伝情報研究室が株式会社アンプラットと共同で猫ゲノムDB「Cats-I」の共同研究を開始 細胞遺伝子工学

大量遺伝情報研究室が株式会社アンプラットと共同で猫ゲノムDB「Cats-I」の共同研究を開始

猫ゲノムインフォマティクスDB「Cats-I」の開発プロジェクトにおいて共同研究を開始いたしました。
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