2022-03-03

有機化学・薬学

極微量の細胞サンプルから迅速で簡便なタンパク質分析を実現

質量分析のためのサンプル前処理の時間を大幅に短縮する画期的な手法「AnExSP」を開発しました。AnExSP法を用いることで、従来法では20時間以上かかっていたサンプル前処理を、最短90分まで短縮することが可能になります。またAnExSP法は専門性の高い高度な実験技術を用いることなく、微量な細胞サンプルから損失を抑えた再現性の高い細胞内タンパク質分析を可能にします。
生物化学工学

タンパク質の新たな分解システム~ファイロジェンによる葉化誘導メカニズム解明で発見!~

ファイトプラズマ の葉化誘導因子ファイロジェンが、植物に花を咲かせる因子 (MADS転写因子)をこれまでにないしくみで分解することを発見しました。ファイロジェンは、MADS転写因子と輸送タンパク質と三者複合体を形成することで、MADS転写因子をタンパク質分解装置に輸送し分解していました。
細胞遺伝子工学

アルツハイマー病病因分子の産生量に影響を与える土壌微生物叢由来代謝物の同定

iPS細胞を使ったスクリーニング系を用いることで、神経細胞のアミロイドβ産生動態を変化させる土壌微生物叢由来の代謝物を同定し、土壌微生物とアルツハイマー病の関係を明らかにしました。
有機化学・薬学

RAS遺伝子変異による発がんに関わる新たなメカニズムとその弱点を発見し核酸医薬による新規治療を提唱

多くのがんの発がんに関連している代表的ながん遺伝子でありながら、いまだ有効な治療薬が一部の変異のみに限られているRAS遺伝子変異について、発がんに関わる新たなメカニズムとその弱点を発見しました。 また、このメカニズムに作用しがん細胞のみを攻撃する核酸医薬を新たにデザインし、治療応用が期待されることを実験で確認しました。
生物化学工学

オートファジーを介した細胞老化の制御メカニズムを解明~個体の老化や腎臓病の進展制御による健康寿命の延長に期待~

転写因子MondoAがRubiconを抑制することでオートファジー活性を維持し、細胞の老化を遅らせることを明らかにしました。MondoAは、抗酸化酵素であるPRDX3(ペルオキシレドキシン3)を保ちミトコンドリアを正常に機能させることによっても、細胞の老化を遅延させることを示しました。マウスやヒトの腎臓を用いた解析で、老化や急性腎障害後の慢性腎臓病進展の病態にMondoAが関与していることも明らかになりました。
医療・健康

涙に含まれる長いアルコールがドライアイを防止~ドライアイ治療薬開発へ期待~

涙液に含まれる長いアルコール(極長鎖アルコール)がドライアイ防止に重要であることを明らかにしました。
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