脳オルガノイドの研究と臨床応用での倫理問題を体系化~今後の国際的な指針作りに向けて~ 医療・健康

脳オルガノイドの研究と臨床応用での倫理問題を体系化~今後の国際的な指針作りに向けて~

オルガノイド(organoid)とは、多能性幹細胞(iPS細胞やES細胞)などを用いて、臓器の形成過程を体外で模倣し、作製される三次元組織を指す。iPS/ES細胞由来の三次元脳組織(脳オルガノイド)を用いた研究と臨床応用において生じる倫理問題を明らかにした。
医学部附属病院において新型コロナウイルス感染後の肺障害に対する生体肺移植を行いました。(2021年4月7日) 医療・健康

医学部附属病院において新型コロナウイルス感染後の肺障害に対する生体肺移植を行いました。(2021年4月7日)

京都大学医学部附属病院では、新型コロナウイルス感染後の肺障害に対する生体肺移植を実施した。新型コロナウイルス感染後の肺障害に対する肺移植手術は日本初であり、さらに生体肺移植としては世界初の手術。
脳血管障害で発現増加する遺伝子を欠損させることにより グリア細胞の増殖がより顕著になることを発見 医療・健康

脳血管障害で発現増加する遺伝子を欠損させることにより グリア細胞の増殖がより顕著になることを発見

脳血管性認知症は血管病変がどのような機序で認知機能低下をもたらすか、詳しくは分かっていない。脳血管障害時に発現増加する遺伝子の一つを欠損するマウスを作成し、行動異常が増悪するとともにグリア細胞の増殖がより顕著になることを報告した。
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新たな骨の難病とその原因遺伝子を発見~TMEM53は細胞内シグナルを制御する核膜孔の”門番”~ 医療・健康

新たな骨の難病とその原因遺伝子を発見~TMEM53は細胞内シグナルを制御する核膜孔の”門番”~

新たなタイプの骨の難病である「Ikegawa型頭蓋管状骨異形成症(Craniotubular dysplasia, Ikegawa type)」を発見し、その原因遺伝子TMEM53を同定した。
RNAウイルスの感染を阻害する既存薬の同定 有機化学・薬学

RNAウイルスの感染を阻害する既存薬の同定

ヒトiPS細胞とRNAウイルスの一種センダイウイルスを用いて感染症モデルを構築し、抗RNAウイルス活性を呈する既存薬のスクリーニングを行った。選抜された化合物について、Huh7細胞におけるエボラウイルス、Vero E6細胞における新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抗ウイルス効果を評価した。
ゼブラフィッシュ光遺伝学でALSの謎を照らす 生物化学工学

ゼブラフィッシュ光遺伝学でALSの謎を照らす

ALSにおいて運動ニューロンが機能を失う根本的な原因は解明されてない。身体の組織が透明に近いので運動ニューロンの細胞全体を詳しく観察できる利点を備えたゼブラフィッシュの運動ニューロンと筋肉との接続様式について解説する。
卵の記憶は胎盤へ~卵のエピジェネティック修飾が次世代に伝承される機構を解明~ 生物化学工学

卵の記憶は胎盤へ~卵のエピジェネティック修飾が次世代に伝承される機構を解明~

マウスを用いて、卵のエピジェネティック修飾が次世代の胎盤へと伝承される新しい機構を発見した。
妊娠中の運動が胎盤を通じて子の肥満を防ぐ~胎盤・運動・栄養を活用した次世代の健康増進~ 生物化学工学

妊娠中の運動が胎盤を通じて子の肥満を防ぐ~胎盤・運動・栄養を活用した次世代の健康増進~

胎盤から産生されるスーパーオキサイドジスムターゼ3(SOD3)が親の運動効果を子に伝達するタンパク質であることを初めて実証した。
老化による幹細胞のがん化機構の発見~ショウジョウバエwhite変異体の発見から111年目の新展開~ 生物化学工学

老化による幹細胞のがん化機構の発見~ショウジョウバエwhite変異体の発見から111年目の新展開~

ショウジョウバエを用いて、個体の老化に伴って腸の幹細胞(腸幹細胞)が過剰に増殖し、がん化する分子機構を発見した。
ウニは光の刺激で胃から腸へのゲートを開く 生物化学工学

ウニは光の刺激で胃から腸へのゲートを開く

棘皮動物における光の役割や光応答の仕組みを明らかにするため、バフンウニの幼生に光を照射して観察した。幼生はほとんど透明で消化管などの動きも外から直接確認できる。ウニの幼生が光の刺激を受けると、胃の出口である幽門が開くことを発見した。
細胞核内のクロマチンの物理的性質 細胞遺伝子工学

細胞核内のクロマチンの物理的性質

ゲノム情報は、DNAの長い鎖にコード化され、折りたたまれてクロマチンとして小さな核に保存されている。ゲノミクスと高度なイメージング研究からの新しい証拠に基づいて、混雑した核環境におけるクロマチンの物理的性質とそれがどのように調節されているかについて論じた。
酵母の果糖発酵と資化能力を再発見~388株の酵母を使って見過ごされてきた能力を検証~ 生物化学工学

酵母の果糖発酵と資化能力を再発見~388株の酵母を使って見過ごされてきた能力を検証~

388株の酵母を用いて実験を行ったところ、全株が果糖に対する資化能力を持ち、302株が発酵能力を持つことを発見した。この二つの能力が酵母の普遍的な表現型であることが明らかになった。また、発酵においてAmbrosiozyma platypodisとCyberlindnera americanaの2株は、ブドウ糖と果糖を混合して与えた場合はブドウ糖を好み、ブドウ糖または果糖を単独で与えた場合は果糖を特に好むことが分かった。
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