北海道大学

細胞遺伝子工学

iPS細胞を用いた人工血小板の作製の効率化に成功 血小板のテイラーメイド医療に向けた一歩

ヒトiPS細胞から血小板を産生するための従来法よりも効率的な手法の開発に取り組みました。細胞の増殖を妨げるCDKN1Aとp53という2つの遺伝子の働きを抑えることで、高効率に血小板産生細胞を得られることが分かりました。従来の血小板輸血では治療が困難な血小板不応症の患者さんの治療にもつながることが期待されます。
生物化学工学

共生細菌のちからで害虫が農薬に強くなる助け合いの仕組みを解明~共生細菌による農薬解毒を宿主昆虫が助けていた~

害虫が腸内の共生細菌との作用で農薬抵抗性を獲得する仕組みを初めて解明した。昆虫と共生細菌が助け合って農薬を解毒する仕組みを初めて解明。共生細菌の一つの遺伝子が、昆虫の農薬抵抗性に重要な因子であることを特定。
生物工学一般

泳ぐ微生物が海まで流されない理由 ~SDGsに欠かせない小さな生物たちの振る舞いを解明~

単細胞の繊毛虫テトラヒメナが水中の構造物付近で走流性を示す機構を明らかにしました。流れ場でのテトラヒメナの動きを顕微鏡観察することに加え、実験結果に基づく流体シミュレーションを行いました。構造物付近で流れに逆らう行動は「推進力を生み出す繊毛の機械的な刺激応答特性」と「細胞形状」という単純な2つの要素だけで説明できることが明らかになりました。
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医療・健康

世界初!微小管がメカノセンサーであることを実証

細胞骨格である微小管が、力学ストレスを感知しモータータンパク質の運動性を変調するメカノセンサーとして機能することを明らかにしました。微小管が力学ストレスを感知することで、モータータンパク質(キネシン)の運動性が変調。モータータンパク質の運動性の変化は、引張や圧縮、曲げなどによる微小管の構造変化に起因。
有機化学・薬学

新型コロナウイルス変異株やSARSウイルスに有効な新規抗体の作出に成功、新規抗体医薬品の開発に期待

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株やSARSコロナウイルスなどのコロナウイルスに広く有効な新しいヒト抗体を単離し、構造決定及び病理評価を行うことに成功し、その高い中和活性と交差反応性のメカニズムを解明した。
医療・健康

北海道におけるエゾウイルス熱を発見~マダニが媒介する新たなウイルス感染症~

発熱や筋肉痛などを主徴とする感染症の原因となる新しいウイルスを発見し、このウイルスをエゾウイルスと命名した。
有機化学・薬学

新型コロナウイルスの増殖を抑える核酸代謝拮抗薬の発見

コロナウイルスやフラビウイルス等、広域的抗ウイルス薬としての期待 2021-09-14 北海道大学,日本医療研究開発機構 ポイント 北大創薬センターの核酸化合物ライブラリーを用いたスクリーニングと最適化研究を実施。 新型コロナウイルスを含む...
生物化学工学

霊長類におけるグルタミン酸の旨味の起源~体の大きな霊長類は旨味感覚で葉の苦さを克服~

アミノ酸センサーだと考えられていた旨味受容体が、霊長類の祖先ではイノシン酸やアデニル酸などのヌクレオチドを感度良く検出するセンサーとして機能していたことを見出した。
有機化学・薬学

生体蛍光イメージングのための短波赤外蛍光色素~乳がんの光診断など医療応用に期待~

インドシアニングリーン誘導体を利用した安全性の高い生体蛍光イメージング用「短波赤外蛍光色素」の開発に成功した。
有機化学・薬学

胆道がんのゲノム医療拡大 ~半数の症例でゲノム異常に適合する治療薬が見つかる~

「胆道がん」のさまざまなゲノムデータを集約・解析し、約50%の症例についてゲノム異常に適合する治療薬がある可能性を示した。
生物環境工学

冬眠哺乳類の低温耐性にビタミンEが関わることを発見~臓器移植・臓器保存への貢献に期待~

冬眠する小型哺乳類シリアンハムスターが冬眠の際の低体温に耐えるためにビタミンEを肝臓に高い濃度で保持することを明らかにした。
生物環境工学

海鳥の目線で海洋ゴミの分布とアホウドリへの影響を調査 ~採餌海域内にゴミ、誤食を懸念~

クロアシアホウドリ13羽にGPSとビデオカメラを取り付け、取得したデータを解析したところ、約7割の個体(13羽中9羽)が、発泡スチロールやプラスチック片、漁網などの海洋ゴミに「遭遇」していた実態が明らかとなった。
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