東北大学

生物化学工学

クライオ電子顕微鏡により、ゴルジ体の亜鉛輸送体による亜鉛輸送機構の全容を解明~細胞の亜鉛恒常性維持機構の理解に大きな進展~

2023-08-28 東北大学 多元物質科学研究所 教授 稲葉謙次 【発表のポイント】 ゴルジ体(注1)に亜鉛を取り込むヒト由来亜鉛トランスポーター(注2)ZnT7の立体構造をクライオ電子顕微鏡単粒子解析(注3)により、最高2.2 Å分解能...
生物化学工学

サンゴ共生藻が栄養を放出する新経路を発見~細胞壁が支える持続可能な共生炭素循環のしくみ~

2023-08-23 東北大学 【研究当時】生命科学研究科 助教 丸山真一朗 【発表のポイント】 サンゴやイソギンチャクなどの刺胞動物と共生する褐虫藻が、エネルギー源である糖を細胞外に放出する新規経路を発見しました。 この糖の放出は自身の細...
医療・健康

免疫細胞の炎症制御「硫黄代謝」がカギ ~マクロファージの硫黄代謝を標的とした創薬にむけて~

2023-08-22 東北大学 加齢医学研究所遺伝子発現制御分野 教授 本橋ほづみ 【発表のポイント】 炎症を制御する細胞であるマクロファージにおいて、炎症の終結に必要な代謝パスウェイ(注1)を同定しました。 炎症刺激により活性化したマクロ...
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有機化学・薬学

脂肪燃焼を促進する人工受容体の開発 ~細胞の情報伝達に立脚した創薬手法論の開拓へ~

2023-08-21 東北大学 大学院薬学研究科 分子細胞生化学分野 教授 井上飛鳥 【発表のポイント】 細胞における機能未解明の情報伝達経路、G12シグナルを操作できる人工受容体を開発しました。 この人工受容体を発現させた遺伝子改変マウス...
有機化学・薬学

光スイッチ型蛍光タンパク質の反応を可視化~高速分子動画解析により光スイッチの仕組みを明らかに~

2023-07-21 東北大学 多元物質科学研究所 教授 南後恵理子 【発表のポイント】 サブピコ秒(注1)(1ピコ秒は1兆分の1秒)という極めて短時間で起こる蛍光タンパク質の動きの可視化に成功しました。 蛍光タンパク質の光受容部がねじれな...
生物環境工学

宮古島の固有種の故郷は消えた島だった?~地質学と生物学の融合研究が描き出した新たな琉球列島の形成史と生物進化~

2023-07-20 東北大学 大学院理学研究科地学専攻 教授 井龍康文(いりゅうやすふみ) 【発表のポイント】 125万年〜40万年前の宮古諸島は全域が水没していました。したがって現在宮古諸島に生息する生物や洞窟堆積物に含まれる化石は、4...
医療・健康

”適度な運動”が高血圧を改善するメカニズムをラットとヒトで解明~頭の上下動による脳への物理的衝撃が好影響~

2023-07-07 国立障害者リハビリテーションセンター,国立循環器病研究センター,東京大学,東京農工大学,九州大学,国際医療福祉大学,関西学院大学,群馬大学,東北大学,大阪大学,岩井医療財団,新潟医療福祉大学 国立障害者リハビリテーショ...
有機化学・薬学

最少量でたんぱく質の立体構造形成を促進する化合物を開発 ~バイオ医薬品の合成効率向上やミスフォールディング病予防・治療薬の開発に光~

2023-07-03 東北大学 学際科学フロンティア研究所 新領域創成研究部 准教授 奥村 正樹 【発表のポイント】 タンパク質が活性を示す上で必要不可欠な3次元構造を形成するフォールディングを、高い効率で促進する初めての人工ジスルフィド分...
生物化学工学

細胞性粘菌の走気性は ミトコンドリアや酸化ストレスに依存しない~酸素を求めて動く細胞の未知の酸素応答機構の解明へ~

2023-06-16 東北大学 〇流体科学研究所 准教授 船本健一 【発表のポイント】 細胞性粘菌(注1)は低酸素環境下において動きを活性化させ、酸素を求めて遊走する性質(走気性)(注2)を有します。 既存の仮説に反し、ミトコンドリアや酸化...
医療・健康

体内の細胞増殖を生きたまま観察できるマウスの開発に成功 ~さまざまな疾患の治療法開発への応用に期待~

2023-06-15 東北大学 〇大学院医学系研究科糖尿病代謝内科学分野 准教授 今井淳太 【発表のポイント】 調べたい細胞が体内で増殖していることを注1、生きたまま少量の採血で高感度に観察することができるマウスの開発に成功しました。 この...
生物化学工学

GPCR作動薬による新規の受容体活性化機構を解明~細胞内領域を標的とした副作用のない薬剤開発に貢献~

2023-06-08 東京大学 小林 和弘(大学院総合文化研究科 特任研究員/研究当時:生物科学専攻 博士課程) 川上 耕季(日本学術振興会特別研究員/研究当時:東北大学 助教) 草木迫 司(生物科学専攻 助教) 井上 飛鳥(東北大学 教授...
細胞遺伝子工学

突然変異は成長量ではなく時間に依存して蓄積することを発見~進化の原動力である突然変異が熱帯雨林で生じるメカニズムに迫る~

2023-06-07 九州大学 ポイント 進化の原動力である突然変異が自然条件でどのように生じるかを明らかにすることは、生命科学の重要課題の一つです。 ボルネオ島のShorea属の長寿命樹木を対象に、300年以上かけて蓄積した体細胞変異の検...
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