膵島(ランゲルハンス島)の神経支配様式の解明

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2018/08/01 国立遺伝学研究所
A new mode of pancreatic islet innervation revealed by live imaging in zebrafish.
Yang, Y.H.C., Kawakami, K., and Stainier. D.Y.R.
eLife 7: e34519 (2018) DOI:10.7554/eLife.34519
膵島(膵臓のランゲルハンス島)には、自律神経および感覚神経が侵入し、その機能を調節している。この研究では、ゼブラフィッシュを用いてin vivoイメージングと遺伝学的解析を駆使して、膵島神経支配につながる現象を解析した。血管構造の非存在下でも神経細胞密度は変わらなかったため、血管構造が初期の膵臓の神経支配のために必須ではなかった。神経堤細胞は、発生の初期に膵島の内分泌細胞と密接に接触している。我々は、そのような神経堤細胞が、長距離を移動しつつ、軸索を膵島に向かって伸ばす神経細胞を生じることを見出した。これらの神経細胞の特異的除去あるいは機能阻害は、他の神経細胞が膵島から移動する活性を抑制し、その結果として、膵島の神経支配が減少した。この研究によって、私たちは、器官の神経支配のメカニズムを明らかにするための、ゼブラフィッシュ膵島の神経支配モデルを確立した。本研究は、国立遺伝学研究所共同研究(A)の支援を受けて行われました。
Figure1
図:膵島を支配する神経細胞の移動と軸索伸長の様子。

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生物化学工学
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