炭化水素産生藻類ボトリオコッカスの「衣」にドリルで穴をあけて住み着く共生細菌の発見~藻類屋外大量培養と藻類ブルーム制御の鍵となる可能性~

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2023-03-27 京都大学

岡崎友輔 化学研究所助教、田辺雄彦 国立環境研究所客員研究員(研究当時:筑波大学主任研究員)らの研究グループは、緑藻の一種ボトリオコッカス・ブラウニー(Botryococcus braunii)の分離株から、ボトリオコッカスの「衣」に相当する細胞外マトリクス(多糖などから構成される細胞外層)にドリル運動で穴をあけて住み着くという、ユニークな運動・生態を示す螺旋(らせん)細菌を発見しました。

本研究では、この新奇な共生細菌を新種記載するとともに、ゲノム解析、電子顕微鏡観察、培養実験等により、この共生細菌を含む近縁種が、多様な藻類がつくる「藻類ブルーム」に普遍的に存在することを明らかにし、藻類の大量増殖を制御する可能性を示しました。

本研究成果は、2023年3月11日に、「ISME Communications」に掲載されました。

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今回発見した螺旋状の共生細菌はボトリオコッカスのコロニーを取り巻くように付着

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:岡嵜 友輔

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生物化学工学
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