非アルコール性脂肪性肝疾患を再現した 腸・肝連結臓器チップの開発

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2023-04-07 京都大学アイセムス

京都大学アイセムスの亀井謙一郎客員准教授(ニューヨーク大学アブダビ校准教授兼任)、大学院工学研究科工学基盤教育研究センター平井義和講師(同機械理工学専攻講師兼任)、同マイクロエンジニアリング専攻楊建東博士らの研究グループは、マイクロメートルレベルの微細加工技術を駆使して、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を生体外にて再現する「腸・肝連結臓器チップ」の開発に成功しました。この大きさわずか数センチメートルのチップは、現在に至るまで有効な治療薬・診断薬が開発されていないNAFLDの作用機序を明らかにするために、NAFLDにて重要な役割を果たすとされている小腸と肝臓の相互作用を再現しました。このチップを用いることによって、NAFLDに関する新しい知見が得られるだけでなく、新治療薬の開発への貢献が期待されます。
本成果は、2023年3月23日にCommunications Biology誌に掲載されました。

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)における小腸と肝臓の相互作用を、小さなチップ上で再現しました。(©️高宮ミンディ/京都大学アイセムス)

詳しい研究成果≫

書誌情報

論文タイトル:“Integrated gut–liver-on-a-chip platform as an in vitro human model of non-alcoholic fatty liver disease”(参考訳:非アルコール性脂肪性肝疾患を再現した腸・肝連結臓器チップ)
著者:Jiandong Yang, Yoshikazu Hirai, Kei Iida, Shinji Ito, Marika Trumm, Shiho Terada, Risako Sakai, Toshiyuki Tsuchiya, Osamu Tabata, and Ken-ichiro Kamei
Communications Biology |DOI: 10.1038/s42003-023-04710-8

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有機化学・薬学
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