高安病関連新規遺伝子の発見と病態メカニズムを解明~治療法の改善に貢献~

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2018-12-17 京都大学

 寺尾知可史 医学研究科非常勤講師(理化学研究所副チームリーダー)、吉藤元 同助教らの研究グループは、本邦患者(約6000人)の10%以上の検体を集めて高安病(高安動脈炎/大動脈炎症候群)の全ゲノム関連解析を行い、新規関連遺伝子を6つ発見しました。

また、この6つの遺伝子と先行研究で高安病に関連していることが判明している遺伝子について遺伝学的に解析したところ、これらの遺伝子がnatural killer細胞(NK細胞)という自然免疫にかかわる細胞の遺伝子発現調節領域に最も強く集積することが分かりました。これにより、NK細胞が高安病の病態に重要であることが推定されました。

さらに、本研究では、今回発見した遺伝子のひとつLILRA3と、先行研究で高安病との関連が判明したHLA-B52遺伝子とが相互作用して免疫系の制御の異常を引き起こし、高安病の病態に関与することも明らかにしました。本研究成果により、高安病の治療法の改善につながる研究が進展することが期待されます。

本研究成果は、2018年11月29日に、国際学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」のオンライン版に掲載されました。

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