悪性脳腫瘍に対する次世代型ウイルス療法の 医師主導治験を開始 ――脳腫瘍の腫れを生じないベバシズマブ発現型ヘルペスウイルス――

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2026-05-20 東京大学

東京大学医科学研究所の研究グループは、悪性神経膠腫を対象に、次世代型がん治療用ヘルペスウイルス「T-BV」を用いた世界初の第I相医師主導治験を開始する。T-BVは、既に承認されているウイルス療法薬G47Δを改良し、抗VEGF抗体ベバシズマブの遺伝子を組み込んだもの。脳腫瘍内でウイルスが増殖しながらベバシズマブを産生することで、腫瘍周囲の脳浮腫や腫れを抑制しつつ、がん細胞を選択的に破壊することが期待される。G47Δは2021年に世界初の脳腫瘍向けウイルス療法製品として承認されたが、T-BVはその安全性と抗腫瘍効果をさらに高める次世代技術となる。今回の治験は再発・再増大したグレード4悪性神経膠腫患者を対象に、東京大学医科学研究所附属病院で実施され、安全性を主に検証する。製薬企業に依存せず、基礎研究から製剤製造、治験までアカデミア主導で進められる点も特徴であり、日本発ウイルス療法の発展に寄与すると期待される。

悪性脳腫瘍に対する次世代型ウイルス療法の 医師主導治験を開始 ――脳腫瘍の腫れを生じないベバシズマブ発現型ヘルペスウイルス――
図1:T-BVの構造

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医療・健康
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