環境DNA分析による個体数の推定法を実証~汲んだ水から魚を数える~

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2020-07-07 京都大学

山本哲史 理学研究科助教、益田玲爾 フィールド科学教育研究センター教授、深谷肇一 国立環境研究所特別研究員、近藤倫生 東北大学教授、南憲吏 島根大学助教、笠井亮秀 北海道大学教授、宮下和士 同教授、源利文 神戸大学准教授らの研究グループは、水中に含まれる生物由来のDNA(環境DNA)の分析に基づいて対象の生物の個体数を推定する新手法を開発しました。さらに、京都府舞鶴湾全域に生息するマアジを対象に本手法を利用することで、海洋環境において環境DNAの濃度計測から生物の個体数を推定できることを初めて実証しました。

目視や捕獲による調査を行うことなく、水試料の収集と分析のみによって水生生物の個体数を正確に把握できる可能性が示されたことで、海や湖などの水域生態系を定量的にモニタリングするための効率的な新技術の実現につながることが期待されます。

本研究成果は、2020年7月1日に、国際学術誌「Molecular Ecology」のオンライン版に掲載されました。

図:高浜町音海マアジ(写真提供:益田玲爾)

詳しい研究内容>

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細胞遺伝子工学生物環境工学
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