アカゲザルは母と子で「協力して」出産することを発見

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あかちゃんの頭とお母さんの骨盤の形はベストマッチするように進化

2020-08-18 京都大学

川⽥美⾵ 理学研究科博⼠課程学⽣、森本直記 同助教、中務真⼈ 同教授、⻄村剛 霊⻑類研究所准教授、兼⼦明久 同技術職員の研究グループは、アカゲザルの胎児の頭の形と⺟親の⾻盤の形が互いに対応しており、難産を緩和するメカニズムになっていることを発⾒しました。

ヒトは難産です。これは直⽴⼆⾜歩⾏に適した⾻盤であるため産道が狭いこと、脳の⼤型化のため胎児の頭が⼤きいことに起因します。ヒトと同じく霊⻑類の⼀種であるアカゲザルは、ヒトと同程度に⺟親の⾻盤に対して 胎児の頭が⼤きくなっています。妊娠後期アカゲザルを⿇酔下でX線CT撮像し、三次元形態計測、出産シミュレーションなど複数の⼿法を⽤いて分析した結果、丸い頭には丸い⾻盤、⻑細い頭には⻑細い⾻盤、というように胎児の頭蓋⾻と⺟親の⾻盤の形態が互いに対応(共変動)し、ベストマッチしていることがわかりました。⺟⼦間で形態が共変動しているおかげで胎児の⼤きな頭も産道を通りやすく、難産が緩和されていると考えられます。このような⺟⼦間での形態の共変動はこれまで間接的には⽰唆されてきましたが、実証されたのは初めてです。

本発⾒は、我々ヒトの進化にも深い⽰唆を与えてくれます。このような⺟⼦間の形態 対応メカニズムの出現が、ヒトとアカゲザルの共通祖先段階にまで遡る可能性を⽰唆しています。

本研究成果は、2020年8⽉18日に、国際学術誌「PNAS(米国科学アカデミー紀要)」に掲載されました。

図:本研究の概要図

書誌情報

京都新聞(8月18日 29面)および時事通信(8月18日)に掲載されました。

詳しい研究内容≫

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