染色体末端近傍領域サブテロメアはゲノム進化のホットスポットであることを解明

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2021-01-27 東京大学

ほとんどの生物のゲノムDNA配列(注1)は、まだすべてが明らかになっておらず、多くの分野の研究に不都合が生じています。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻大学院研究生/大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻博士課程大学院生の大泉祐介、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻/同大学院理学系研究科生物科学専攻の加納純子教授らは、分裂酵母の染色体(注2)の末端近傍領域であるサブテロメア(注3)の全DNA配列を決定することに成功しました。分裂酵母の異なる細胞株間でサブテロメアDNAの配列を比較した結果、サブテロメアDNAは非常に変化に富んでおり、ゲノム進化のホットスポットであることがわかりました。本研究の成果により、サブテロメアの変化に起因する生物の進化、多様性、ヒトの疾患発症のメカニズムなどが今後明らかにされていくことが期待されます。

用語解説
注1:ゲノムDNA配列
各生物が持つ1セット分のDNA配列情報。DNAはデオキシリボ核酸という直鎖状の化学物質であり、構成単位であるデオキシリボヌクレオチドの一部分である塩基の種類(A, T, G, C)がDNA配列を決定する。
注2:染色体
DNAにさまざまな物質(主にタンパク質)が結合して形成される構造体。
注3:サブテロメア
真核生物(後述)がもつ線状染色体の最末端領域であるテロメア(後述)に隣接する領域。複数の共通配列がモザイク状に組み合わさった構造をとる場合が多い。

詳しい資料は≫

論文情報

Yusuke Oizumi, Takuto Kaji, Sanki Tashiro, Yumiko Takeshita, Yuko Date, Junko Kanoh*, “Complete sequences of Schizosaccharomyces pombe subtelomeres reveal multiple patterns of genome variation,” Nature Communications: 2021年1月27日, doi:10.1038/s41467-020-20595-1.
論文へのリンク (掲載誌)

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