甘いもの好きの人の肥満を抑える腸内細菌の発見 ~肥満や糖尿病などの代謝性疾患予防・治療法の開発応用に期待~

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2025-01-31 東京農工大学

概要
京都大学大学院生命科学研究科 木村郁夫教授、同大学 清水秀憲共同研究員、東京農工大学大学院農学研究院 宮本潤基准教授らの研究グループは、約500人のヒト健常者および肥満症患者の便検体を指標に、砂糖(スクロース)誘発性の肥満を抑制するバイオマーカーとして、ヒト消化管常在細菌の1種であるStreptococcus salivarius(S. salivarius)を特定しました。このS. salivariusは、摂取した炭水化物中の過剰なスクロースを腸内で有益な食物繊維様物質である難消化性菌体外多糖(EPS)に変換することで、宿主の糖吸収を抑えるだけでなく、腸内環境を改善し、スクロース誘発性の肥満を防いでいることが明らかになりました。
今回の発見は、肥満や糖尿病などの代謝性疾患の予防や治療法に新たな概念を提唱するものであり、これら食物繊維様物質であるEPSやEPS産生菌は、腸内環境の改善を指標とした糖尿病などを含む肥満症を超早期の未病段階で検出する技術や、新しいタイプの肥満予防・治療に繋がることが大いに期待されます。
本研究成果は、2025年1月29日に国際学術誌「Nature Communications」にオンライン掲載されました。

甘いもの好きの人の肥満を抑える腸内細菌の発見 ~肥満や糖尿病などの代謝性疾患予防・治療法の開発応用に期待~

詳細は、以下をご参照ください。

医療・健康
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