細胞遺伝子工学 機能性の高い移植用網膜組織の開発~遺伝子改変ヒトES細胞を用いた未熟網膜組織の移植~ 特定の遺伝子を欠失させたヒトES細胞から網膜組織を分化誘導して移植に用いることにより、理想に近い生着を可能にする網膜組織を作製できることを明らかにしました。「網膜変性疾患」に対する再生医療において、臨床応用可能な網膜組織の作製を実現すると期待できます。 2022-01-21 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 デグロン技術はなぜ細胞核機能の研究に役立つのか? 通常培養細胞は24時間程度で2倍に増殖するため、核内反応に関与するタンパク質の機能を調べるには、数分〜数時間以内に標的タンパク質を除去し、その影響を調べることが、二次的影響を避けるために重要です。標的タンパク質を迅速分解除去することを可能にする「デグロン法」は、細胞核機能の研究に適した手法といえます。当研究室が開発したオーキシンデグロン(AID)法を含め、これまでに開発されたデグロン技術を説明し、どのような細胞核機能研究に役立ってきたかを紹介しました。 2022-01-20 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 mRNAの安定性は遺伝暗号コドンの組み合わせによって変化する。その原因は「リボソームの減速」 DNAから転写されたメッセンジャーRNA(mRNA)からタンパク質が作られる際のリボソームの移動のスピードが、mRNA自身の寿命を決めていることを明らかにしました。mRNAの寿命が伸びるようワクチンの配列をデザインすることで、mRNAワクチンの最適化や生体内でのコントロール技術の創出が期待されます。 2022-01-19 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 ゲノム編集の結果を正しく理解する〜複雑なゲノム編集変異を網羅的に解析する手法を開発〜 ゲノム編集で狙った遺伝子に意図した改変が起きたのか、それとも、意図しない改変が起きたのかを自動的に識別・分類する手法を開発しました。 2022-01-19 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 胎盤らしさを支える分子基盤を解明~胎盤の細胞は高度に安定化されたクロマチン構造をとる~ 将来胎盤を構成する「胎盤系列の細胞」は巨大なヘテロクロマチン構造をとり、これらが胎盤の細胞を維持させるために重要であることを明らかにしました。 2022-01-18 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 DPANN群に属する難培養性アーキアの培養に成功。寄生性アーキアの新しい生理生態を発見 培養が極めて難しいDPANN群に属する寄生性アーキア(古細菌)の培養に成功し、形態学的特徴、生理性状、宿主依存性、全ゲノム配列情報を明らかにしました。DPANN群の中に「複数種の宿主を持つ寄生性アーキア」が存在することを世界で初めて培養実験によって確認しました。培養に成功したDPANNアーキア(ARM-1株)を微生物リソースとして公開しました。 2022-01-17 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 2つの合成mRNAスイッチを活用した純度の高い細胞選別システムの開発 マイクロRNA(miRNA)に応答してタンパク質を生産させるmRNAスイッチ(miRNA応答ONスイッチ)を開発した。2つのmRNAスイッチを組み合わせることによって、純度の高い細胞選別システムを確立した。HeLa細胞注3)、293FT細胞注4)、iPS細胞、心筋細胞の純化を確認した。 2022-01-06 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 SARS-CoV-2ラムダ株のウイルス学的・免疫学的性状の解明 新型コロナウイルスの「注視すべき変異株(VOI:variant of interest)」のひとつである「ラムダ株(C.37系統)」が、従来株に比べて感染力が高いこと、そしてその高い感染力は、ラムダ株のスパイクタンパク質特有の、T76IとL452Qというふたつの変異によって規定されていることを明らかにしました。 2021-12-23 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 iPS細胞作製過程における初期化因子MYCLのタンパク質ドメインの機能解析 ヒトiPS細胞の作製過程における初期化因子MYCLの機能解析を行い、初期化に重要な領域(タンパク質ドメイン)を同定しそれらの機能を明らかにしました。 2021-12-21 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 次世代リプログラミング因子KLF4改変体の開発~iPS細胞をより高効率・高品質に作製~ iPS細胞をより高効率・高品質に作製できるKLF4タンパク質改変体を開発しました。iPS細胞作製の際に必要なリプログラミング因子の一つであるKLF4タンパク質において、DNAと直接相互作用するアミノ酸残基の改変体を多数作製しました。その中から「KLF4 L507A改変体(ヒトKLF4の507番目のアミノ酸残基ロイシンをアラニンに置換したもの)」を用いてiPS細胞を作製したところ、迅速、かつ高効率で、高品質なiPS細胞株を樹立できることが分かりました。 2021-12-15 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 筋ジストロフィーのゲノム編集治療を目指したLNP-mRNA輸送システムの開発 ゲノム編集治療に利用可能なLNP輸送システムを開発し、筋ジストロフィーモデルマウスにゲノム編集治療を行うことに成功しました。 2021-12-09 細胞遺伝子工学
細胞遺伝子工学 ヒトES細胞の新たな細胞株を樹立 再生医療や遺伝子治療の開発、また産業分野への応用にも期待 ヒトES細胞の新たな細胞株を樹立しました。細胞株(SEES-X:シーズ・テン)は、2014年の再生医療関連法施行後に、当センターとして樹立したヒトES細胞です。再生医療や遺伝子治療、細胞治療などへの使用だけではなく、創薬開発など産業分野への使用についても、活用の幅を広げていることが特徴です。ヒトES細胞を使用したい研究機関、企業に対して「無償」で提供いたします。 2021-12-08 細胞遺伝子工学