2021-04-13

医療・健康

新型コロナ感染を抑制する生体内因子の発見~病態解明や治療薬開発の可能性へ~

一部の生体内タンパク質分解酵素に対する生理的阻害物質HAI-2がSARS-CoV-2の感染抑制因子であることを発見した。HAI-2を培養液に添加するとSARS-CoV-2の感染が阻害された。また、siRNA法で肺上皮細胞株のHAI-2の発現量を減らすと、SARS-CoV-2の感染が促進された。
細胞遺伝子工学

5,061遺伝子のノックアウトマウスを整備~国際連携によるマウスの品質管理が研究基盤を拡充する~

国際マウス表現型解析コンソーシアム(IMPC)は、5,061遺伝子の新しいノックアウトマウス系統を樹立し公開した。遺伝性希少疾患の発症に関わる原因遺伝子の特定や未診断疾患の研究推進、治療法の開発に貢献すると期待。
生物環境工学

仙台湾のヒラメは割と個人主義だった

仙台湾に生息するヒラメの脊椎骨椎体について、コラーゲンに含まれる炭素・窒素の安定同位体比を分析し、仙台湾のヒラメには、成長に伴って波打ち際から沖合へ移動するタイミングや、湾内での生息場所の好みが異なるという、生活履歴が異なる2つの集団が存在することを個体単位で確認した。
医療・健康

ごく少数の「マイナーイントロン」ががんを導くメカニズムを初めて解明

ゲノム上にごく少数しか存在しない「マイナーイントロン」と呼ばれる配列が遺伝情報の伝達の際に適切に除去(スプライシング)できないことで発がんに至る新しいメカニズムを初めて解明した。
生物化学工学

クロマチンリモデリングによるゲノム安定化の仕組み

トランスポゾン上に特異的に蓄積することが知られているヒストンの亜種(バリアント)に着目し、DDM1の機能喪失植物を用いてゲノムワイドの解析を行い、DDM1の機能喪失によって、凝集したクロマチンに分布するヒストンバリアントH2A.Wがトランスポゾンから失われることを見出した。
細胞遺伝子工学

精子幹細胞の運命を制御して移植効率を向上させることに成功 ~がん治療後の姙性回復に期待~

マウスの精子幹細胞を用いて、移植された幹細胞が組織を再生するプロセスの詳細を明らかにすると共に、幹細胞の運命を制御して組織再生の効率を飛躍的に向上させることに成功した。
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