2022-01

医療・健康

国内最大の新型コロナウイルス感染症レジストリを使って デルタ株流行期の“小児コロナ患者”の実態を解明

デルタ株流行期における小児新型コロナウイルス感染症による入院例の疫学的・臨床的な特徴を、デルタ株が流行する以前と比較検討しました。国立国際医療研究センターが運営している国内最大の新型コロナウイルス感染症のレジストリ (COVIREGI-JP)を利用したもので、日本における小児COVID-19患者の特徴を、デルタ株流行期とそれ以前とで比較した研究は、今回が初めてです。
医療・健康

新型コロナウイルスによるパンデミック下の子どもの社会性発達

日本の0歳から9歳の子どもを持つ保護者を対象に、パンデミック下の子どもの社会情緒的行動や他者との心理的距離の変化を、2020年4月から2021年2月まで縦断的に調査しました。その結果、この期間を通じて子どもの社会情緒的行動はほとんど変化しないことが示されました。
有機化学・薬学

改良型オキシトシン経鼻スプレーに自閉スペクトラム症中核症状に対する改善効果

改良したオキシトシン経鼻スプレーの医師主導治験を実施し、自閉スペクトラム症の中核症状に対する初の治療薬として期待される改良型オキシトシン経鼻スプレーの有効性と安全性を示しました。
ad
生物工学一般

ダウン症モデルラットの作製に成功 ~ダウン症の脳病態のメカニズム解明に期待~

独自の染色体工学技術を用いて、ダウン症の発症に関わるヒト21番染色体をラットに導入することにより世界で初めてダウン症モデルラットの作製に成功し、これまでにモデルマウスでは観察されていなかった小脳小葉の分岐形成過程に障害があることを明らかにした。
細胞遺伝子工学

オペロン構造の進化過程の実証実験に成功

原核生物のゲノムに普遍的な挿入配列と呼ばれる配列によって、オペロンを形成する進化が駆動されるとする新たな仮説を提唱しました。大腸菌を実験室で挿入配列の活性が高い条件で培養することで、仮説通りにオペロンが形成されうることを実証しました。今まで未知であった原核生物のオペロンの形成メカニズムの一つを、進化過程の観測によって初めて実証した研究です。
医療・健康

動物モデルを用いた新型コロナウイルス・オミクロン変異株の性状解明

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の動物モデル(マウス、ハムスター)を用いて、オミクロン株の増殖能と病原性を調べた。オミクロン株は、動物モデルでの肺における増殖能が従来株よりも低いことが示唆された。オミクロン株を感染させた動物では、体重減少と呼吸器症状の悪化がみられないなど、その病原性は従来株よりも低いことが示唆された。
細胞遺伝子工学

Pfs230マラリア伝搬阻止ワクチン効果発現に関わる抗原部位の発見

マラリア伝搬阻止ワクチンPfs230の効果発現に関わる抗原部位を発見しました。PROSのグループが現在GHIT Fundから助成を得て前臨床開発を進めているPfs230伝搬阻止ワクチンの、効果発現に関わる主要な抗原部位を決定したもので、次世代マラリア伝搬阻止ワクチンの研究開発へ向けて、新しいページを画するものと期待されます。
細胞遺伝子工学

シグナル伝達による多様な細胞応答の起源~実験と理論の融合による反応特性の決定~

細胞が外界のシグナル分子を受け取る受容体ERBBファミリー。ERBBの組成を様々に変えた細胞と複数のシグナル分子を用いた計測実験を行い、ERBBの可能な反応を全て取り込んだ数理モデルを適用することで、4種のERBBの反応の性質やシグナルによる反応の変化を初めて特定しました。さらに、数理解析を進め、応答の多様性に本質的な役割をになう反応を明らかにしました。
有機化学・薬学

白血病の原因となるタンパク質に結合するペプチド阻害剤を理論的に設計

白血病の一因となるタンパク質に強く結合するペプチド阻害剤を理論的に設計しました。ペプチドが持つ、らせん構造の安定性を理論的に予測することで、標的タンパク質への結合を強めることに成功しました。ペプチドを用いた医薬品開発への応用が期待されます。
細胞遺伝子工学

世界初!変異処理した植物から、直接、DNA に生じた突然変異を全検出~成熟前でもよい実をつける枝を選抜できる?新しい品種開発技術への展開に期待~

細胞に突然変異が起きているかを、赤色色素のある・なしで簡単に視覚的に識別する方法を開発しました。識別した突然変異を起こした細胞から、量子ビーム照射で生じた DNA の変異を、直接、網羅的に同定することに初めて成功しました。
細胞遺伝子工学

機能性の高い移植用網膜組織の開発~遺伝子改変ヒトES細胞を用いた未熟網膜組織の移植~

特定の遺伝子を欠失させたヒトES細胞から網膜組織を分化誘導して移植に用いることにより、理想に近い生着を可能にする網膜組織を作製できることを明らかにしました。「網膜変性疾患」に対する再生医療において、臨床応用可能な網膜組織の作製を実現すると期待できます。
生物工学一般

体が分岐する環形動物の新種発見:佐渡島のキングギドラシリス

佐渡島近海における潜水調査により、体が分岐する新種の環形動物を発見し、キングギドラシリスと命名した。左右相称の動物において、体幹部が分岐する体制をもつものは極めて稀である。本種の体は尾部に向かって幾度も分岐し、宿主となるカイメンの中で縦横無尽に張りめぐらせている。
ad
タイトルとURLをコピーしました