日本医療研究開発機構

医療・健康

ウレアプラズマによる宿主細胞死の回避~気配を消す流早産原因菌の戦略~

流早産の原因として重要な細菌であるウレアプラズマが、感染した胎児や子宮の細胞の中で栄養を受け続けるために感染細胞を殺さないようしていることを発見しました。ウレアプラズマ遺伝子をミニマルセルのゲノムに組み込むことに成功し、ウレアプラズマ空胞化因子(UpVF)の病原性を明らかにした。
医療・健康

疲弊したT細胞を若返らせ、強い抗腫瘍効果をもつT細胞の作製に成功

疲弊したT細胞を若返らせ強い抗腫瘍効果を持つT細胞へと転換する簡便な方法を開発することで、より効果的なCAR-T療法を実現可能としました。
医療・健康

乳がん発症の超早期に微小環境を作り出す仕組みを分子レベルで発見

乳がん発症の超早期に、間質細胞、免疫細胞などが集まる微小環境(がん細胞を取り囲むいわゆるニッチと呼ばれる場)が作り出される仕組みを分子レベルで明らかにしました。さらにこのがん発症の超早期微小環境がFRS2βという分子によって整えられることが、がん細胞が増殖を開始するために必須であることを示しました。
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有機化学・薬学

モノクローナル抗体のつくる責任、つかう責任を定量化

モノクローナル抗体製造における培養工程からの環境影響を、ライフサイクルアセスメント(LCA)を用いて評価し、抗体治療による健康効果と比較しました。統一指標DALYで比較したところ、あるモノクローナル抗体の健康効果は、培養工程からの環境影響に伴う健康被害の約107倍になることが分かりました。
細胞遺伝子工学

ウサギ始原生殖細胞の成り立ちを解明~ヒト初期胚発生研究のための新たなモデル~

ウサギの初期胚と多能性幹細胞を使って、精子・卵子の元となる始原生殖細胞がどのようにしてできるかを明らかにした。
医療・健康

脳病態における回路の活動異常や病因タンパク質の蓄積が始まる過程の画像化に成功

神経回路の活動異常を正確に捉えることに加え、認知症病因物質蓄積の最初期を、生きている動物の脳において画像化できる革新的な技術を開発した。
有機化学・薬学

将来発生するSARS類縁ウイルスに有効なワクチンへ

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のタンパク質を改変し、免疫することにより、新型コロナウイルスのみではなく、SARS類縁ウイルスである、SARS-CoVやWIV1-CoVウイルス感染に対しても有効なワクチンとして働くことを明らかにした。
有機化学・薬学

新型コロナウイルス変異株やSARSウイルスに有効な新規抗体の作出に成功、新規抗体医薬品の開発に期待

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株やSARSコロナウイルスなどのコロナウイルスに広く有効な新しいヒト抗体を単離し、構造決定及び病理評価を行うことに成功し、その高い中和活性と交差反応性のメカニズムを解明した。
医療・健康

AIによる重症薬疹の早期画像診断

ディープニューラルネットワークを応用したAIによるスティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症の早期画像診断法を開発した。本検査法によって皮膚病変部のデジタル写真から致死率の高い重症薬疹を早期に診断できるようになる可能性がある。
生物化学工学

クライオ電子顕微鏡によるヒト由来カルシウムポンプの構造決定

SERCA2bの高分解能構造を、クライオ電子顕微鏡単粒子解析技術を用いて決定した。カルシウムポンプを駆動するのに必要なエネルギーの供給源であるATP分子をSERCA2bが取り込むための新たな機構を発見した。
医療・健康

成人T細胞白血病リンパ腫の多段階発がん分子メカニズムを解明

単一細胞マルチオミクス解析を用いて、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)感染を原因とする成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)の多段階発がん分子機構を解明した。
医療・健康

北海道におけるエゾウイルス熱を発見~マダニが媒介する新たなウイルス感染症~

発熱や筋肉痛などを主徴とする感染症の原因となる新しいウイルスを発見し、このウイルスをエゾウイルスと命名した。
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