日本医療研究開発機構

有機化学・薬学

免疫機能がコレステロール調節機構を利用し炎症を収束させる仕組みを発見

コレステロール代謝に関連した新たな炎症抑制機構を発見した。
有機化学・薬学

がんの増殖、転移、エンドトキシンショックを抑える化合物を発見

がんの悪性化や炎症性疾患に関わる分子Mint3の機能を阻害する化合物を同定した。Mint3阻害化合物はマウスモデルで腫瘍の増殖、転移、エンドトキシンショックを抑えた。
有機化学・薬学

世界初・医師主導治験によって、リツキシマブが全身性強皮症に対する薬事承認を取得

全身性強皮症に対する新たな保険適用の治療薬として、リツキシマブを用いることが可能となった。リツキシマブは全身性強皮症の原因の一端と考えられているB細胞(注2)を除去する作用を持ち、従来の全身性強皮症治療薬と比較して、より根本的な治療薬である可能性がある。
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有機化学・薬学

免疫のカギは意外なところに~常識をくつがえす新たな大腸がん抗原を発見~

従来タンパクをつくらないとされてきた非翻訳RNAの一部が断片的に翻訳されてがん細胞表面に提示され、Tリンパ球と呼ばれる免疫細胞の標的となっていることを発見した。
医療・健康

国際バイオバンク連携によるヒト疾患リスク遺伝子アトラスを構築

バイオバンク・ジャパン18万人のゲノムデータを基に過去最大220の健康・医療データ(多因子疾患・希少疾患・バイオマーカー・服薬データ)に対する網羅的ゲノムワイド関連解析(GWAS)を実施。国際バイオバンク連携によりイギリス・フィンランドのバイオバンクと計63万人のメタアナリシスを実施し、5,000以上の新規遺伝的リスク関連領域を発見。GWAS結果を公開するデータベースPheWeb.jpを構築し、データシェアリングを推進。
有機化学・薬学

糖尿病治療薬:SGLT2阻害薬の腎保護における新知見を大規模リアルワールドデータにて証明

SGLT2(Sodium/glucose cotransporter 2)阻害薬の腎保護効果について、慢性腎臓病患者包括的縦断データベース(J-CKD-DB-Ex)を活用し、リアルワールドデータ解析による新たなエビデンス構築を行った。
細胞遺伝子工学

バイオバンク横断検索システム第3版の公開~疾患特異的臨床情報の追加、データの拡充~

わが国の主要なバイオバンクが保有する試料・情報を一括で検索できるバイオバンク横断検索システムをバージョンアップし、新たな検索項目として、疾患特異的臨床情報を追加し第3版を公開した。各バイオバンクが保管する試料・情報の対象を拡大し、総計約47万人からの約103万検体、約23万件の情報が一度に検索可能な世界最大のシステムになった。
生物化学工学

胃酸を分泌するタンパク質を改造!?~輸送するイオンの数を人工的に変えることに成功~

胃酸の分泌を担う膜タンパク質である「胃プロトンポンプ」を人工的に改変することで、輸送するイオンの個数を変化させることに成功した。この成果によって、膜タンパク質が行うイオン認識機構の一端が明らかになった。
医療・健康

多発性硬化症に対する血液浄化療法の作用機序解明と個別化医療への期待

血液浄化療法を実施したMS難治例31例の解析により、同治療によって症状の改善がみられる例の特徴として、血液リンパ球の一種でインターフェロンγ(IFN-γ)を産生する1型ヘルパーT細胞(Th1細胞)の割合が有意に増加していること、同細胞の測定がレスポンダーであるかどうかの予測に有用であることを明らかにした。Th1細胞割合やTh1 細胞のIFN-γ遺伝子(IFNG)発現量は、自己免疫疾患の発症に関わるB細胞集団(CD11c+ B 細胞)の割合に相関し、CD11c+ B 細胞は免疫グロブリンの産生能が高いことを明らかにした。
医療・健康

光電変換色素NK-5962の神経保護効果を発見!

岡山市の株式会社林原(NAGASEグループ)が製造する光電変換色素NK-5962は光電変換色素を結合したポリエチレン薄膜の人工網膜(光電変換色素薄膜型人工網膜OURePTM)の部材です。NK-5962の薬物体内動態を調べ、NK-5962の静脈注射によって効果を発揮する十分量の眼球内濃度が得られることが分かった。
医療・健康

配偶者同士は生活も一緒、病気も一緒?~日本・オランダにおけるバイオバンクを利用した国際共同研究~

日本・オランダの一般地域住民の夫婦ペア総計約3万組を対象に生活習慣、医学検査値、疾病の類似性を検討した結果、さまざまな項目で配偶者同士の類似性が確認された。遺伝的に類似性が低く、生活習慣は類似性が高い夫婦間で多くの相関がみられたことから、生活習慣の重要性が示唆された。
有機化学・薬学

腎臓の細胞増殖を促進して機能を高めるD-アミノ酸(D-セリン)の新しい機能を発見

生体中に微量に存在し、加齢とともに変動するD-アミノ酸のひとつであるD-セリンに、腎臓の細胞増殖を促進して機能維持する作用があることを発見した。
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