日本医療研究開発機構

生物化学工学

精子形成を維持するメカニズムの一端を解明~オートファジーを介した制御機構が明らかに~

精巣内のセルトリ細胞と呼ばれる特殊な細胞は将来、精子になる細胞の発達を助ける。セルトリ細胞でオートファジー活性を高くしたマウスでは、精子形成が低下すること、さらに、セルトリ細胞の必須タンパクであるGATA4がオートファジーによって分解されてしまうことを発見した。
有機化学・薬学

メラトニン受容体のシグナル伝達複合体の構造を解明

睡眠薬ラメルテオンとGiタンパク質三量体が結合したメラトニン受容体MT1のシグナル伝達複合体の立体構造を解明することに成功した。受容体の活性化に重要なラメルテオンとの相互作用を特定した。さらに、他のシグナル伝達複合体との構造比較から、Gタンパク質の共役選択性を特徴づける受容体の細胞内側の空間的な特徴を見出した。
医療・健康

脳梗塞に対する再生医療等製品の研究開発~医師主導治験 RAINBOW研究の結果報告~

脳梗塞になり重度の麻痺が生じた患者さんに対して、患者さん自身の骨髄から製造した自家骨髄間質細胞(Bone Marrow Stromal Cell:BMSC)製品(HUNS001)を脳内に移植する医師主導治験を行い、その安全性や有効性を調べた。
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生物化学工学

病原性寄生虫ジアルジアのゲノムDNA折りたたみの基盤構造を解明

病原性寄生虫であるジアルジアのDNA折りたたみの基盤構造を解明し、他の生物種とは異なる特徴的な部分構造を持つことを明らかにした。
医療・健康

脳内における価値判断:抽象化思考を生み出すための鍵 ~柔軟な新世代人工知能開発への期待~

人間が未知の新しい規則を学習する時にどのように抽象化思考をしているのかを検証し、その脳活動をfMRIで測定した。
医療・健康

難病モデルマウスを用いて有効性が示された新規治療法の開発技術を企業へ導出

GM1ガングリオシドーシスモデルマウスを用いたin vivo薬効試験により、低分子化合物の経口投与によるシャペロン療法が有効であることを見出した。
細胞遺伝子工学

細胞シグナルを精密に制御する、スマートな人工細胞増殖因子の開発に成功

組織の再生や保護、幹細胞の増殖や分化などに関与する「細胞増殖因子」の機能に着目し、その生理活性を任意の強度で再現する合成化合物の開発に成功した。機能を持つ「スマートな人工細胞増殖因子」を、生体成分であるデオキシリボ核酸(DNA)に基づいて合理的に設計可能であることを初めて報告した。
細胞遺伝子工学

エピゲノム異常に起因する脳機能不全の治療の可能性~クリーフストラ症候群の治療法開発に前進~

マウスを用いて、遺伝性精神神経疾患の一つである「クリーフストラ症候群(KS)」における脳機能不全が生後でも治療できる可能性を示した。
有機化学・薬学

新型コロナウイルス検出酵素試薬の開発~独自酵素開発酵素によるOne-step real-time RT-PCR法~

改良した耐熱性逆転写酵素、独自のDNAポリメラーゼの組み合わせで、高感度に新型コロナウイルスの核酸を検出するキットを開発した。溶液中5分子の新型コロナウイルスRNAを1時間以内に検出でき、保険収載された既存の新型コロナウイルス核酸増幅キットと比較した場合、本開発キットの感度は99.44%、特異度は100%でした。
細胞遺伝子工学

ヒトiPS細胞由来肺前駆細胞の拡大培養とマウス肺への移植・生着に成功~肺再生医療の実現へ大きな一歩~

ヒトiPS細胞から分化させた肺前駆細胞を免疫不全マウスの肺へ移植して長期生着させることに成功し、細胞をファイバ化する技術を用いることで、ヒトiPS細胞から分化させた肺前駆細胞を幹細胞の性質を保った状態で拡大培養できることを発見し、その細胞を免疫不全マウスの肺へ移植して生着させることにも成功した。
生物化学工学

光照射により局所脳内血流を操作する技術を開発~血流と神経活動と行動の三者を結ぶ基礎データを公開~

光照射によって脳内局所血流を自由に増加・減少できる操作技術を開発し、マウスに実装した。光操作の結果、脳血流が時間経過とともにどのように変化するか(タイムコース)、かつどのような空間的な広がりを持つのかを具体的に示し、人為的に操作された脳内血流変動が神経活動やマウスの行動に反映される具体例を示した。
医療・健康

骨肉腫の肺転移機構を解明し、転移阻害薬候補を発見

骨肉腫細胞が血小板を巧みに利用することで肺転移を促進することを明らかにした。
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