筑波大学

細胞遺伝子工学

個々の細胞の糖鎖をプロファイリングする技術を開発 ~創薬や再生医療に貢献する1細胞解析技術~

1細胞の糖鎖と遺伝子を同時にプロファイリング(特徴を抽出)する技術を開発した。
生物工学一般

生命科学実験の効率的な自動化を実現するスケジューリング手法を開発

実験手順を複数の機器で効率よく実行するためのスケジューリング問題に対して、混合整数計画問題として数理的に定式化した上で、分枝限定法を用いて解を求める方法を開発した。
生物化学工学

金属を持たない新たな炭酸脱水酵素を発見~生物が二酸化炭素を変換する多様な仕組み~

バクテリアや真核藻類に広く保存されている機能未知タンパク質COG4337が、金属イオンを持たない新規の炭酸脱水酵素(CA)であることを、生化学的解析とX線結晶構造解析により発見した。
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医療・健康

マウスの心筋は心筋直接リプログラミングで心臓線維芽細胞から真に再生することを証明

心臓線維芽細胞から直接心筋細胞を誘導する「心筋直接リプログラミング法」を開発しているが、細胞の系譜と融合を明らかにする遺伝子改変マウスを用いて、生体内で新たに作製された心筋細胞が、心臓線維芽細胞由来の真の再生心筋細胞であることを、世界で初めて明らかにした。
細胞遺伝子工学

タンパク質の抗体ラベリング技術を改良し、構造解析をアシスト

タンパク質に外来の抗原配列を移植して抗体を結合させる技術を開発した。これまで直接結合する抗体がなかったタンパク質に抗体を結合させることが可能になり、X線結晶解析や電子顕微鏡単粒子解析で立体構造情報が明らかになる可能性がある。
生物環境工学

スギの”香り”が語ること 〜生物起源揮発性有機化合物放出の地理変異を解明〜

遺伝的に異なる全国12集団の天然スギから放出される生物起源揮発性有機化合物(BVOC)の放出パタンを同一環境下で定量し、テルペン類の組成と量が集団によって大きく異なることを明らかにした。BVOC放出は集団が分布する地域の気候だけでなく、病原菌組成とも密接な関係にあることを見出した。
生物化学工学

マメ科植物の栄養環境適応戦略 ~窒素栄養に応答して遺伝子発現を調節する仕組み~

マメ科のモデル植物ミヤコグサを用いた研究で、特定のDNA配列と結合して遺伝子の発現を調節する2つのたんぱく質(NLP転写因子)NRSYM1とNRSYM2が、硝酸の濃度に応じて遺伝子の発現を制御する主要な因子であることを明らかにした。
生物化学工学

ウニは光の刺激で胃から腸へのゲートを開く

棘皮動物における光の役割や光応答の仕組みを明らかにするため、バフンウニの幼生に光を照射して観察した。幼生はほとんど透明で消化管などの動きも外から直接確認できる。ウニの幼生が光の刺激を受けると、胃の出口である幽門が開くことを発見した。
細胞遺伝子工学

20年以上謎だった生物の正体が判明~光合成生物進化解明のカギに~

DNAや電子顕微鏡を用いた多角的な解析により、ラピ藻(Rappephyceae)と名付けられたこの生物は、これまでに知られていない光合成生物であり、世界中に広く分布していることを突き止めた。
有機化学・薬学

凝集したタンパク質を元に戻す分子Hsp104の構造を解明

細胞内で凝集したタンパク質を再生する分子Hsp104の構造を明らかにした。
生物環境工学

細い道ではスピード注意 ~カビが狭い空間を通過する能力は成長速度と相関する~

糸状菌の中には、細い流路を通過して生長を続けるものと、そうではないものがあることが分かり、異なる系統の7種の糸状菌について、同様の解析を行った。細い流路を通過できるかどうかは、菌糸幅や系統分類上の近さではなく、菌糸の生長速度と相関があることを発見した。
医療・健康

老いた脳の修復力を回復させるメカニズムを発見

加齢により衰えた、脳の神経回路の修復力を回復させるメカニズムを発見した。APJ受容体の活性化により、脳内の組織幹細胞、オリゴデンドロサイトの発達が促進されることを明らかにした。APJ受容体の活性化による神経回路の修復促進が、多発性硬化症などの疾患に対する治療に有効である可能性が示された。
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