2026-06-23 国立循環器病研究センター
国立循環器病研究センターは、日本初・唯一となる「心臓移植レシピエント由来凍結保存同種組織を用いた外科治療」が先進医療として承認されたと発表した。この治療は、心臓移植時に摘出されるレシピエントの心臓から、正常な機能を保つ心臓弁を採取・凍結保存し、重篤な心臓弁・血管疾患の患者へ移植する新たな医療である。対象は、人工弁が適さない新生児・乳幼児の先天性心疾患、感染性心内膜炎、妊娠希望の若年女性などで、提供された同種組織(ホモグラフト)は必要時まで保存される。「もうひとつの移植医療」と呼ばれるホモグラフト移植は国内で提供数が年間約10例と不足しており、治療機会の制約となっている。今回の取り組みでは、レシピエントへの追加負担なく心臓弁を有効利用できるため、提供数の拡大が期待される。今後は保険収載や他施設への展開を進め、心臓移植と心臓弁移植を連携させた新たな移植医療体制の構築を目指す。

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