2026-07-18 復旦大学
復旦大学附属華山医院(Huashan Hospital)は、手の運動機能を補償する埋め込み型ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)システムについて、世界で初めて承認後の臨床処方を実施し、初の埋め込み手術を成功させた。対象患者は10年前の交通事故による脊髄損傷で手指の把持機能を失い、リハビリテーションによる回復が頭打ちとなっていた。本システムは硬膜外脳波(ECoG)信号を取得・解析して運動意図を解読し、脳と外部の機能補償装置を情報的に接続することで、把持動作や日常生活動作の回復を支援する。術中評価では脳波信号は安定かつ高品質で、術後の患者の状態も良好である。2026年3月の医療機器承認から約4か月で実際の診療へ移行したことは、BCI技術が研究・治験段階から標準的な臨床応用へ進展したことを示す重要な節目である。今後は適応拡大、医療従事者の教育、保険・支払い制度の整備を通じて、脊髄損傷患者の機能回復と自立支援への普及が期待されている。

Source: Huashan Hospital, Fudan University
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