2026-08-03 フラウンホーファー研究機構
ドイツのフラウンホーファー毒性学・実験医学研究所(Fraunhofer ITEM)は、加熱式ヘアアイロンやヘアケア製品の使用時に発生するエアロゾルの安全性を、動物実験を行わずに評価できるin vitro(試験管内)吸入試験法を開発した。加熱されたヘア製品から放出される微粒子は、美容師など職業的に長時間曝露される人々の呼吸器への影響が懸念されているが、従来は動物実験への依存や実際の曝露条件を十分再現できない課題があった。新手法では、ヒト肺細胞を用いた曝露システムとエアロゾル特性評価、さらにQIVIVE(試験管内から生体内への定量的外挿)を組み合わせることで、実際の使用環境に近い条件で呼吸器への影響を評価できる。これにより、用量反応関係や安全域を算出し、影響の原因となる成分の特定や製品配合の改善が可能となる。動物実験代替法として、より安全なヘアケア製品の「セーフ・バイ・デザイン」開発や化粧品の安全性評価の高度化に貢献する成果と期待されている。

© Fraunhofer ITEM/Ralf Mohr
The P.R.I.T.® ExpoCube® exposure device developed at Fraunhofer ITEM enables in vitro testing of volatile chemicals and aerosols.
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