ヘビが顎をノコギリのように使うことを発見 ~ボルネオ島での爬虫両生類の生態調査で~

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2020-07-29 東邦大学,京都大学,科学技術振興機構

ポイント
  • ヘビの一種が顎をノコギリのように使って口の中で餌を切断し、消化できない部分を取り除くことを明らかにしました。
  • この行動は左右の下顎が別々に前後方向に動くことで可能になっており、脊椎動物においてユニークなものでした。
  • 形態の特殊化によって動きの自由度が増した結果、新たな行動が進化して、顎の機能が多様化したと考えられます。

東邦大学 理学部の児島 庸介 研究員、京都大学 大学院人間・環境学研究科の福山 伊吹 大学院生、千葉県立中央博物館の栗田 隆気 研究員、マレーシア・サラワク州 森林局のMohamad Yazid bin Hossman 研究員、京都大学 大学院地球環境学堂の西川 完途 准教授らの研究グループは、マレーシア領ボルネオ島で行った爬虫両生類の生態調査で、ヘビの一種が顎をノコギリのように使うことを発見しました。

この成果は、2020年7月29日(英国時間)に英国学術誌「Scientific Reports」に掲載されます。

本研究は、科学技術振興機構(JST)と国際協力機構(JICA)の連携事業である地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)「マレーシア国サラワク州の国立公園における熱帯雨林の生物多様性活用システムの開発」(研究代表者:市岡 孝朗(京都大学 大学院人間・環境学研究科 教授))、科学研究費補助金 特別研究員奨励費(研究代表者:児島 庸介)、旭硝子財団 環境フィールド研究 近藤記念グラント(研究代表者:西川 完途)、四方記念地球環境保全研究助成(研究代表者:福山 伊吹)の支援によって行われました。

詳しい資料は≫

“Mandibular sawing in a snail-eating snake”
DOI:10.1038/s41598-020-69436-7

児島 庸介(コジマ ヨウスケ)
東邦大学 理学部 研究員

福山 伊吹(フクヤマ イブキ)
京都大学 大学院人間・環境学研究科 大学院生

西川 完途(ニシカワ カント)
京都大学 大学院地球環境学堂 准教授

科学技術振興機構 国際部 SATREPSグループ

東邦大学 法人本部 経営企画部

京都大学 総務部 広報課 国際広報室

科学技術振興機構 広報課

生物化学工学
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