DNA-ペプチド相互作用が複雑な挙動を生み出す-「生命の形成」を促す要因かもしれない

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2020-10-27 アストロバイオロジーセンター

東京工業大学ELSIにて、ABCプロジェクト研究の成果がリリースされました。

DNA-peptide interactions create complex behaviours which may have helped shape biology

(ELSIリリース:英文のみ)


(概要和訳)

人間の遺伝情報を担うデオキシリボ核酸(DNA)は直線にすると約2メートルになるが、タンパク質に巻き付けることによって約100万分の1に圧縮されて細胞内に納まっている。こうしたDNAとタンパク質の相互作用は「生命の起源」にも深く関与していた可能性がある。牛乳にレモン果汁を加えるとヨーグルト状の固まりができるように、タンパク質をある種の化学物質と混ぜると自発的に複雑な挙動を示すことがある。

東京工業大学地球生命研究所(ELSI)のFraccia博士とJia博士は、塩分濃度や温度などの環境条件を変えることで2本鎖DNAとタンパク質から様々な液晶構造が作られることを明らかにした。DNAとタンパク質が凝集して自己組織化により形成する液滴「液晶コアセルベート」は固相の安定性と液相の機能性を併せ持ち、生命の起源となる生体分子の成長と進化に関与したと考えられる。

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