2026-07-10 インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)
英国インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームは、引退した男性プロサッカー選手の脳構造や認知機能、精神健康を一般男性と比較した結果、脳の白質構造に変化がみられ、うつや不安などの精神症状が多いことを明らかにした。研究では、元プロ選手と年齢を一致させた対照群を対象にMRIによる脳画像解析、認知機能検査、精神健康評価を実施した。その結果、元選手では脳の白質に微細な構造変化が認められ、自己申告によるうつ・不安・衝動性などの症状も有意に多かった。一方、全体的な認知機能には大きな低下は確認されなかった。研究者らは、現役時代のヘディングや選手同士の衝突などによる反復性頭部外傷が長期的な脳の変化に関与している可能性を指摘している。ただし、本研究は因果関係を証明するものではなく、対象者数も限定的であるため、さらなる長期追跡研究が必要としている。本研究は、プロサッカー選手の引退後の健康管理や頭部外傷予防策の検討に重要な知見を提供する。

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