2019-08-10 文部科学省
文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しています。この度、アゼルバイジャン(バクー)で開催された「第31回国際情報オリンピック」に参加した生徒が、金メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。(共同発表:特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会)
1.受賞状況
金メダル1名、銀メダル3名
2.参加者
4名の高校生
3.受賞者詳細:
米田(よねだ)優峻(まさたか)さん 筑波大学附属駒場高等学校(東京都)2年(17歳) 金メダル
戸髙(とだか)空(そら)さん 宮崎県立宮崎西高等学校(宮崎県)3年(17歳) 銀メダル
行方(なめかた)光一(こういち)さん 筑波大学附属駒場高等学校(東京都)3年(17歳) 銀メダル
平木(ひらき)康傑(やすたか)さん 灘高等学校(兵庫県)2年(16歳) 銀メダル
(年齢は本大会終了時点のもの)
※行方さんは2018年の国際情報オリンピック日本大会で銅メダルを獲得
4.参加国数/人数
87か国・地域/327名
5.場所/期間
アゼルバイジャン(バクー)/令和元年8月4日(日曜日)~8月11日(日曜日)
6.派遣機関
特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会
<参考資料>
◆大会概要
・国際情報オリンピックは1989年にブルガリアにて第1回大会が開催された。
・2019年のアゼルバイジャン大会は、第31回目。
・日本は、1994年から3年間毎年2名の選手を派遣した後、9年間の中断を経て2006年から毎年4名の選手の派遣を再開。本年は17回目の参加。
・昨年の日本大会には、87か国・地域から335名の選手が参加し、日本は金メダル1名、銀メダル1名、銅メダル2名の受賞であった。
・今年はアゼルバイジャン(バクー)で開催。87か国・地域から327名の選手が参加し、日本は金メダル1名、銀メダル3名の受賞であった。
◆日本代表団(参加生徒)の日程
8月4日(日曜日)アゼルバイジャン到着、受付
5日(月曜日)開会式、練習ラウンド
6日(火曜日)競技第1日
7日(水曜日)エクスカーション
8日(木曜日)競技第2日
9日(金曜日)エクスカーション
10日(土曜日)表彰式、閉会式
11日(日曜日)解散
◆参加生徒
米田(よねだ)優峻(まさたか)さん 筑波大学附属駒場高等学校(東京都)2年(17歳) 金メダル
戸髙(とだか)空(そら)さん 宮崎県立宮崎西高等学校(宮崎県)3年(17歳) 銀メダル
行方(なめかた)光一(こういち)さん 筑波大学附属駒場高等学校(東京都)3年(17歳) 銀メダル
平木(ひらき)康傑(やすたか)さん 灘高等学校(兵庫県)2年(16歳) 銀メダル
◆国際情報オリンピックにおける過去3年の日本代表の成績
2016年(第28 回)ロシア大会
金メダル2名、銀メダル2名
(参加規模:80か国・地域、308名)
2017年(第29 回)イラン大会
金メダル3名、銀メダル1名
(参加規模:83か国・地域、308名)
2018年(第30回)日本大会
金メダル1名、銀メダル1名、銅メダル2名
(参加規模:87か国・地域、335名)
◆国際情報オリンピック(IOI=International Olympiad in Informatics)
国際情報オリンピックは、高校生以下の生徒を対象として、数理情報科学の問題解決能力をもつ生徒を見出し、その能力の育成を助け、また、各国の選手・教育者同士の国際交流を図ることを目的としている。1989年にブルガリアのプラベツで第1回が開催されて以来毎年開催されており、今年2019 年のアゼルバイジャン大会は第31 回である。
大会の参加資格は「大会開催前年の9月から12 月にかけて代表となる国の中等教育機関に在籍し、大会開催年の7月1日に20 歳以下であること」とされている※。
※国内選抜大会である日本情報オリンピック(JOI)では、国際大会開催年の4月1日時点で20 歳未満である高校生以下を日本代表の選考対象としている。
参加できる選手は国・地域ごとに4名以下で、成績優秀者にメダルが与えられ、金メダルは参加者の約12分の1、銀メダルは約12分の2、銅メダルは約12分の3が受賞する。
2019年アゼルバイジャン大会では、日本代表は金1名 銀3名の受賞であった。
国際情報オリンピックで出題される問題では、原則として、与えられた問題を解く、効率が良いアルゴリズムや質の良いアルゴリズムを考え出し(アルゴリズムの設計)、そのアルゴリズムに基づき正しく動作する解法プログラムを作成すること(アルゴリズムの実装)が求められる。使用できるプログラミング言語は C++ とJavaである。
競技日は2日あり、選手は各競技日に5時間で3問を解く。問題は、実社会で直面する様々な課題を模したものとなっており、それを数理情報科学によって解決する数理的な問題解決能力(数学的な理解力、分析力、思考力、発想力など)が強く求められる。
◆日本情報オリンピック(JOI=Japanese Olympiad in Informatics)
1993年に財団法人数学オリンピック財団の協力のもとに国際情報オリンピック日本委員会が発足。同年に第1回日本情報オリンピックを開催し、1994 年の第6回国際情報オリンピック・スウェーデン大会に2名の代表選手を派遣した。その後1996 年までの3年間に延べ6名の選手を国際情報オリンピックへ派遣した。1997年から2005年は一時国際大会への選手派遣を見送ったが、2005 年に特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会を設立し、2006年から国際大会への選手派遣を再開。2006年の第18 回国際情報オリンピック・メキシコ大会より以後、毎年4名の代表選手を派遣している。2019 年のアゼルバイジャン大会への代表選手を選抜する2018/2019の国内予選(第18 回日本情報オリンピック)には、全国から1086名が参加。第一次・第二次選抜、および2019年3月に開催された日本代表選手選考となる春季トレーニング合宿を経て、今回の国際大会の代表4名を決定した。
☆2020年国際情報オリンピックシンガポール大会の代表選手を選抜する2019/2020年の国内予選(第19 回日本情報オリンピック一次予選)は、9月21 日(土曜日)から3回実施、7月1日(月曜日)より参加申込を受け付けている。
詳細、webページ参照
◆ 本参考資料に関するお問い合わせ先
特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会事務局 杉浦・鈴木
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お問合せ先
科学技術・学術政策局人材政策課
伊藤、中島
特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会
杉浦・鈴木
(科学技術・学術政策局人材政策課)