2020-02-25 厚生労働省
大臣記者会見概要
2月25日(火)
会見議事録は準備中。
「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」が示されました。
詳細はこちらをご覧ください。「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」
2月20日(木)
まず、大型イベントの開催についてです。2月18日の新型コロナウイルス感染症対策本部において、総理より人が密着するようなイベントの開催などについて、専門家の方々の意見を聞いた上で、開催時期の見直しの必要性なども含めて検討するように、という指示をいただいたところであります。続きはこちら。
国内の状況について
2月24日12:00現在
125例の患者、16例の無症状病原体保有者、陽性確定例3例が確認されている。
【内訳】
・患者125例(国内事例114例、チャーター便帰国者事例11例)
・無症状病原体保有者16例(国内事例12例、チャーター便帰国者事例4例)
・陽性確定例3例は、症状の有無を調査中である。
※1 うち日本国籍97名
※2 付添1名を含む。
※3 陽性確定例(詳細不明)の3件を含む合計数。
(参考)
現在の状況と考え方
新型コロナウイルス感染症については、これまで水際での対策を講じてきていますが、ここに来て国内の複数地域で、感染経路が明らかではない患者が散発的に発生しており、一部地域には小規模の患者クラスター(集団)が把握されている状態になっています。しかし、現時点では、まだ大規模な感染拡大が認められている地域があるわけではありません。
感染の流行を早期に終息させるためには、クラスター(集団)が次のクラスター(集団)を生み出すことを防止することが極めて重要であり、徹底した対策を講じていく必要があります。また、こうした感染拡大防止策により、患者の増加のスピードを可能な限り抑制することは、今後の国内での流行を抑える上で、重要な意味を持ちます。さらに、この時期は、今後、国内で患者数が大幅に増えた時に備え、重症者対策を中心とした医療提供体制などの必要な体制を整える準備期間にも当たります。
このような新型コロナウイルスをめぐる現在の状況を的確に把握し、国や地方自治体、医療関係者、事業者、そして国民の皆さまと一丸となって、新型コロナウイルス感染症対策を更に進めていく必要があります。
まさに今が、今後の国内での健康被害を最小限に抑える上で、極めて重要な時期です。国民の皆さまには、新型コロナウイルス感染症の特徴を踏まえ、感染の不安から適切な相談をせずに医療機関を受診することや感染しやすい環境に行くことを避けていただくようお願いします。また、手洗い、咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)などを徹底し、風邪症状があれば、外出を控えていただき、やむを得ず、外出される場合にはマスクを着用していただくよう、お願いします。
国民の皆さまへのメッセージNEW
新型コロナウイルス感染症の現時点で把握している特徴【2月25日時点】
<感染の仕方>
一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。空気感染は起きていないと考えられています。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどがなくても感染を拡大させるリスクがあります。
飛沫感染:感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。
接触感染:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。
<感染力>
感染力は事例によって様々です。一部に、特定の方から多くの人に感染したと疑われる事例がある一方で、多くの事例では感染者は周囲の人にほとんど感染させていません。
<一般的な症状と重症化するリスク>
発熱や呼吸器症状が1週間前後つづくことが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多くなっています。季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。
罹患しても軽症であったり、治癒する例も多いとされています。一方、重症度は、致死率がきわめて高い感染症(エボラ出血熱等)ほどではないものの、季節性インフルエンザと比べて高いリスクがあります。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方では重症化するリスクが高まります。
新型コロナウイルスの感染症対策と相談・受診の目安
国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
なお、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、 インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等に御相談ください。
【相談後、医療機関にかかるときのお願い】
〇帰国者・接触者相談センターから受診を勧められた医療機関を受診してください。複数の医療機関を受診することはお控えください。
〇医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)の徹底をお願いします。
(参考)
政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の新型コロナウイルス感染症専門家会議の議論を踏まえ、一般の方々に向けた新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安をとりまとめました。
※関連リンク(首相官邸HP)
(啓発資料)
・新型コロナウイルスを防ぐには(2020年2月25日改訂版)NEW
・一般的な感染症対策について (英語版 English)NEW (中国語版 中文)NEW
・手洗いについて (英語版 English)NEW (中国語版 中文)NEW
・咳エチケットについて (英語版 English)NEW (中国語版 中文)NEW
手洗いの方法、マスクの付け方については季節性インフルエンザと同様の方法が効果的です。ビデオもあわせてご参照ください。
正しい手洗い方法(5分12秒頃~)
マスクの正しい付け方(8分0秒頃~)
※啓発資料について、配布や媒体掲載など、使用可能です。掲載の場合は『出典:首相官邸HPより』を記載してください。
イベント開催に関する御協力のお願い
PDF版[PDF形式:101KB]
職場における新型コロナウイルス感染症の拡大防止に関する経済団体への要請について
職場における新型コロナウイルス感染症の拡大防止に関する経済団体への要請
新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解
2月24日に、「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」が開催されました。
専門家会議から、政府が定める新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解が示されました。
この見解には、国民の皆様にお願いしたいことのほか、日本国内の感染状況の評価、新型コロナウイルス感染症について判明してきた事実がまとめられています。
PDF版[PDF形式:151KB]