2021-10

疲弊したT細胞を若返らせ、強い抗腫瘍効果をもつT細胞の作製に成功 医療・健康

疲弊したT細胞を若返らせ、強い抗腫瘍効果をもつT細胞の作製に成功

疲弊したT細胞を若返らせ強い抗腫瘍効果を持つT細胞へと転換する簡便な方法を開発することで、より効果的なCAR-T療法を実現可能としました。
栽培化歴のある雑草ヤハズエンドウのゲノム多様性 細胞遺伝子工学

栽培化歴のある雑草ヤハズエンドウのゲノム多様性

全国12地点から採取した1243個体のヤハズエンドウ(別名カラスノエンドウ)のゲノムを比較し、その遺伝的多様性を評価しました。
精子幹細胞は、未分化状態と分化状態の間を転移しながら精子を作り続ける 生物化学工学

精子幹細胞は、未分化状態と分化状態の間を転移しながら精子を作り続ける

マウス精子幹細胞の目印となる遺伝子を発見し、新しい性質を明らかにしました。それらの遺伝子をもとに観察すると、①精子幹細胞は、未分化な状態から分化に向かった状態まで、複数の状態をとる階層集団であること、②未分化な状態ほど分裂活性が低いこと、③これまで支配的な考えであった未分化→分化の一方通行ではなく、両方向へ転移しながら長期の精子形成を維持していることが明らかになりました。
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愛知県がんセンターと富士通、がん患者ごとの遺伝子変異に基づき治療薬の選択をAIにより支援するシステムを開発 医療・健康

愛知県がんセンターと富士通、がん患者ごとの遺伝子変異に基づき治療薬の選択をAIにより支援するシステムを開発

がん患者のがん種や多様な遺伝子変異に基づき、様々な治療薬から、効果が期待される薬剤をAIにより効率よく絞り込むことができるシステムを開発し、愛知県がんセンターの臨床現場における実証実験で、医師らによりその有用性を実証しました。
体内で放射線がん治療を行う「アルファ線内用療法」に必要な材料、アクチニウム225の高効率・高品質な製造技術を世界で初めて確立 医療・健康

体内で放射線がん治療を行う「アルファ線内用療法」に必要な材料、アクチニウム225の高効率・高品質な製造技術を世界で初めて確立

放射線がん治療法の一つであるアルファ線内用療法に必要な、アクチニウム225(以下、アクチニウム)を、高効率・高品質に製造可能な技術を世界で初めて確立しました。
急性白血病治療における臍帯血移植後の合併症が及ぼす予後への影響 医療・健康

急性白血病治療における臍帯血移植後の合併症が及ぼす予後への影響

日欧における臍帯血移植後のGVHDが予後に及ぼす影響を明らかとしました。GVHDが予後に及ぼす影響が日欧で異なること、日本において軽症GVHD発症により、合併症リスクを増加させることなく、移植片対腫瘍効果が発揮され予後が改善することを示しました。
炎症が制御される新たなメカニズムの解明 有機化学・薬学

炎症が制御される新たなメカニズムの解明

炎症を抑えるブレーキとしての働きをもつRegnase-1(レグネース-1)が、感染などによって炎症を起こす刺激下では「14-3-3」というタンパク質によってその働きが抑制され、炎症の増減に寄与していることを見出しました。
電解水透析で重度の透析関連疲労感をほぼ消失~透析患者の社会復帰への貢献に期待!~ 医療・健康

電解水透析で重度の透析関連疲労感をほぼ消失~透析患者の社会復帰への貢献に期待!~

慢性維持透析患者に電解水透析を行ったところ、透析翌日まで疲労感の継続している重度疲労の患者の主観的疲労感が8週間経過時には疲労感をほとんど感じないレベルにまで有意に低下していました。またその疲労感の軽減は自律神経機能バランス(交感神経/副交感神経バランス)が改善されたことが一因であることも示されました。
乳がん発症の超早期に微小環境を作り出す仕組みを分子レベルで発見 医療・健康

乳がん発症の超早期に微小環境を作り出す仕組みを分子レベルで発見

乳がん発症の超早期に、間質細胞、免疫細胞などが集まる微小環境(がん細胞を取り囲むいわゆるニッチと呼ばれる場)が作り出される仕組みを分子レベルで明らかにしました。さらにこのがん発症の超早期微小環境がFRS2βという分子によって整えられることが、がん細胞が増殖を開始するために必須であることを示しました。
効率よい抗体反応の形成に必要なTリンパ球因子の発見 医療・健康

効率よい抗体反応の形成に必要なTリンパ球因子の発見

ヒト検体およびマウスモデルを用いた研究で、転写因子Tox2がTFH細胞の持続、メモリーTFH細胞への分化に重要であることを突き止めました。Tox2の持続的TFH免疫応答への関与の解明は、今後のより効率の良いワクチンの開発に役立つと期待されます。
RNAウイルスの増殖を抑え込む、2段階目の防御戦略を発見~DNAウイルスへの反応経路を利用~ 医療・健康

RNAウイルスの増殖を抑え込む、2段階目の防御戦略を発見~DNAウイルスへの反応経路を利用~

マイナス一本鎖RNAウイルス(モノネガウイルス)目に属する麻疹ウイルスが感染した細胞内で、RNAセンサーだけではなく、これまで関与しないと考えられていたDNAセンサーの活性化も起きていることを見出した。さらに、DNAセンサー分子の機能を失わせたノックアウトマウスを用いて、この経路も実際に生体内で麻疹ウイルスの増殖を抑制する働きを担っていることを証明した。
モノクローナル抗体のつくる責任、つかう責任を定量化 有機化学・薬学

モノクローナル抗体のつくる責任、つかう責任を定量化

モノクローナル抗体製造における培養工程からの環境影響を、ライフサイクルアセスメント(LCA)を用いて評価し、抗体治療による健康効果と比較しました。統一指標DALYで比較したところ、あるモノクローナル抗体の健康効果は、培養工程からの環境影響に伴う健康被害の約107倍になることが分かりました。
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