2026-08-31 マウントサイナイ医療システム(MSHS)
米マウントサイナイの研究者らは、炎症性サイトカインインターロイキン6(IL-6)を標的とする長時間作用型モノクローナル抗体「pacibekitug」の第2相TRANQUILITY試験について、治療後6か月間にわたり炎症バイオマーカーが持続的に低下したことを報告した。慢性腎臓病(CKD)と心血管疾患リスクの高い成人143人を対象に、プラセボまたは3種類の投与法を比較したところ、180日目のhsCRP(高感度C反応性タンパク質)は治療群で平均76~89%低下し、プラセボ群では7%上昇した。また、IL-6経路や心血管リスクに関連する他のバイオマーカーにも好ましい変化がみられ、治療は概ね良好に忍容された。今回確認されたのは主として炎症マーカーの持続的抑制であり、心血管イベントそのものを減らすことはまだ証明されていない。今後、より大規模な試験で、IL-6阻害が実際の心血管転帰の改善につながるかを検証する必要がある。
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