呼吸検査による肺疾患の早期発見技術を開発(Oxford University researchers pioneer new breathing test to detect lung disease earlier)

オックスフォード大学の研究者は、喘息やCOPDの早期診断を可能にする新しい呼吸検査「計算心肺測定(CCP)」を開発している。従来のスパイロメトリーは実施が難しく進行後でないと異常を捉えにくいが、CCPは12分間の自然呼吸からレーザー技術と数理モデルでガス交換を解析し、小気道の微細な損傷を検出できる。初期試験では喫煙者や患者に有効性が確認されたが、特殊ガスや長時間測定が必要で利用は病院に限られている。EPSRC支援のACCESSプロジェクトでは、検査時間短縮や即時解析を目指し、GP診療所や薬局でも実施可能な形へ改良中である。これにより診断の早期化と公平性が高まり、患者負担や病院の圧力軽減に貢献すると期待される。