2026-07-01 カロリンスカ研究所(KI)
スウェーデンのカロリンスカ研究所とカロリンスカ大学病院の研究チームは、妊娠を希望する若年女性の重症大動脈弁疾患に対する人工弁選択について、生体弁が良好な妊娠・出産成績をもたらすことを明らかにした。1997~2024年に18~40歳で大動脈弁置換術を受けた251人を対象とした全国レジストリ研究では、生体弁93人、機械弁158人を長期追跡した。機械弁は耐久性に優れる一方、生涯にわたる抗凝固療法が必要で、妊娠中は母体・胎児へのリスクとなる。一方、生体弁は再手術の可能性が高いものの、抗凝固療法を必要としない利点がある。追跡期間中、生体弁群では約半数が少なくとも1回出産したのに対し、機械弁群では約1割未満にとどまった。また、生体弁群では再手術率は高かったものの、妊娠・出産時の心血管転帰は概ね良好であった。研究者らは、弁の選択は患者の病状やライフプランを考慮した個別判断が必要としつつ、本研究は医師と患者が共同で治療方針を決定するための重要なエビデンスになるとしている。

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<関連情報>
- https://news.ki.se/biological-heart-valve-option-for-women-who-want-to-become-pregnant
- https://www.jacc.org/doi/10.1016/j.jacc.2026.05.024
生殖年齢の女性における大動脈弁置換術
Aortic Valve Replacement in Women of Reproductive Age
Ruixin Lu, Magnus Dalén, Michael Dismorr, Natalie Glaser, and Ulrik Sartipy
Journal of American College of Cardiology Published:1 July 2026

