2022-03

細胞遺伝子工学

アルツハイマー病病因分子の産生量に影響を与える土壌微生物叢由来代謝物の同定

iPS細胞を使ったスクリーニング系を用いることで、神経細胞のアミロイドβ産生動態を変化させる土壌微生物叢由来の代謝物を同定し、土壌微生物とアルツハイマー病の関係を明らかにしました。
有機化学・薬学

RAS遺伝子変異による発がんに関わる新たなメカニズムとその弱点を発見し核酸医薬による新規治療を提唱

多くのがんの発がんに関連している代表的ながん遺伝子でありながら、いまだ有効な治療薬が一部の変異のみに限られているRAS遺伝子変異について、発がんに関わる新たなメカニズムとその弱点を発見しました。 また、このメカニズムに作用しがん細胞のみを攻撃する核酸医薬を新たにデザインし、治療応用が期待されることを実験で確認しました。
生物化学工学

オートファジーを介した細胞老化の制御メカニズムを解明~個体の老化や腎臓病の進展制御による健康寿命の延長に期待~

転写因子MondoAがRubiconを抑制することでオートファジー活性を維持し、細胞の老化を遅らせることを明らかにしました。MondoAは、抗酸化酵素であるPRDX3(ペルオキシレドキシン3)を保ちミトコンドリアを正常に機能させることによっても、細胞の老化を遅延させることを示しました。マウスやヒトの腎臓を用いた解析で、老化や急性腎障害後の慢性腎臓病進展の病態にMondoAが関与していることも明らかになりました。
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医療・健康

涙に含まれる長いアルコールがドライアイを防止~ドライアイ治療薬開発へ期待~

涙液に含まれる長いアルコール(極長鎖アルコール)がドライアイ防止に重要であることを明らかにしました。
医療・健康

小児期の虐待体験が免疫システムに関連することを発見 ~概日リズム平坦化がその鍵を握る可能性~

小児期の被虐待体験が成人後のインターロイキン-6 (IL-6) 1)濃度の日内変動の平坦化に関連することを明らかにしました。小児期被虐待体験による心理的・身体的影響が長期にわたって持続する生物学的メカニズムの一端を明らかにするとともに、そういった影響を和らげ、心身の不調や疾患を予防する新たな方法の開発につながりうるものと考えられます。
医療・健康

“スポーツ×生理”に特化した次世代型オンライン教材「1252 Playbook」を制作

東大病院女性診療科・産科は、女性アスリート特有の健康問題に対し、障害予防やコンディショニングの点から診療を行うため、女性アスリート外来の設置やコンディショニングガイドの発表、トップアスリートのモニター調査などに取り組んでいます。
細胞遺伝子工学

ミトコンドリアゲノム編集によりトマトの雄性不稔遺伝子を確定

ミトコンドリアゲノム上に存在するorf137という遺伝子が、トマトにおいて正常な花粉をつくることを妨げる働きを持つ可能性を明らかにしています。そこで、この遺伝子をミトコンドリアゲノム編集技術の標的として処理したところ、この遺伝子のみを破壊することに成功しました。
医療・健康

冬生まれの子は「おすわり」「ひとり歩き」などの運動発達が早い

2022-03-02 国立成育医療研究センター 国立成育医療研究センターの分子内分泌研究部 松原 圭子 上級研究員、鳴海 覚志 室長は株式会社ファーストアセントと共同で子どもの発達に着目したビッグデータ研究を行いました。延べ16,627人分...
医療・健康

頭頸部がんの術後補助療法の新たな標準治療を確立~標準治療の普及と予後の改善を期待~

術後再発リスクの高い頭頸部がん患者さんを対象に、従来の標準治療(シスプラチン3週毎+放射線治療)に対して、シスプラチン毎週投与+放射線治療の非劣性を世界で初めて検証しました。全生存期間の非劣性が証明され、副作用がより軽いことがわかりました。
医療・健康

がん病理組織画像の特徴を数値化する人工知能技術の開発

人工知能技術を用いてがんの病理組織画像の特徴を数値化することに成功しました。病理組織画像の特徴の数値化により、類似症例の検索や定量的な病理組織学的分類、がん遺伝子変異予測など、病理組織像の定量的データとしての扱いが可能になりました。
医療・健康

お菓子を取って!(Pass me the pastries, please)

2022-02-28 スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL) EPFL、フリブール大学、マイクロソフト・リサーチの研究者による新しい世界規模の研究によると、COVID-19パンデミックの第一波の間、ペストリー、パン、パイなどの高カロリー...
生物化学工学

流⽔産卵性ナガレヒキガエルと⽌⽔産卵性アズマヒキガエルの個体発⽣比較

山間渓流中に産卵する日本固有種ナガレヒキガエル(Bufo torrenticola)の詳細な発生段階図表を作成しました。世界で標準とされているカエルの発生段階図表を参照して作成することで他のカエルと比較しやすい形にしました。さらに、止水中に産卵する近縁種のアズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)の発生との比較や、止水環境で飼育したナガレヒキガエルの発生との比較を通して、ナガレヒキガエルの渓流適応の実態解明を目指しました。
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