パーキンソン病の新しい発症メカニズムを発見~水素イオンとカリウムイオンの輸送異常が原因~

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2023-04-24 京都大学

竹島浩 薬学研究科教授、藤井拓人 富山大学助教、酒井秀紀 同教授、田渕圭章 同教授、藤井努 同教授、奥村知之 同講師、永森收志 東京慈恵会医科大学准教授、ウィリヤサムクン パッタマ 同講師らの共同研究グループは、パーキンソン病の病因分子の一つである「PARK9」が、水素イオンとカリウムイオンを輸送するタンパク質であることを発見しました。パーキンソン病患者の脳には、「α-シヌクレイン」と呼ばれる病原(変性)タンパク質の異常な凝集体が「ゴミ」のように蓄積しており、運動に関わるドパミン神経細胞が死に至ると考えられています。

本研究グループは、PARK9による水素イオンとカリウムイオンの輸送機能が阻害されると、α-シヌクレインの処理(分解)機能が低下し、細胞内にα-シヌクレインの異常な蓄積が引き起こされるという新しいパーキンソン病発症メカニズムを明らかにしました。

本研究成果は、パーキンソン病の病態理解や治療方法の解明に新たな道を開くものと期待されます。

本研究成果は、2023年4月20日に、国際学術誌「Nature Communications」にオンライン掲載されました。

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研究者情報
研究者名:竹島 浩

メディア掲載情報
産経新聞(4月21日 22面)および毎日新聞(4月21日夕刊 6面、4月22日 24面)に掲載されました。

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