2021-12-23 京都大学
高折晃史 医学研究科教授、佐藤佳 東京大学准教授らの研究グループ(研究コンソーシアム「The Genotype to Phenotype Japan (G2P-Japan)」)は、新型コロナウイルスの「注視すべき変異株(VOI:variant of interest)」のひとつである「ラムダ株(C.37系統)」が、従来株に比べて感染力が高いこと、そしてその高い感染力は、ラムダ株のスパイクタンパク質特有の、T76IとL452Qというふたつの変異によって規定されていることを明らかにしました。
また、ラムダ株のスパイクタンパク質は、N末端領域に存在する変異によって、感染増強抗体による感染促進効果を受けやすく、かつ、中和抗体に抵抗性を示すことを明らかにしました。
本研究成果は、2021年12月18日に、国際学術誌「Cell Reports」にオンライン掲載されました。
図:本研究の概要図
研究者情報
研究者名:髙折晃史