統合失調症の認知機能障害の克服 ~世界各国に向けた政策提言~

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2025-06-14 国立精神・神経医療研究センター

統合失調症の認知機能障害の克服 ~世界各国に向けた政策提言~

国立精神・神経医療研究センター(NCNP)精神・神経研究所 児童・予防精神医学研究部は、統合失調症の認知機能障害(Cognitive Impairment in Schizophrenia: CIS)改善に向けた取り組みが国際的な政策提言書に採用されたと発表しました。
◆NCNPの研究部長らは、世界各国の専門家13名と共同で、統合失調症の認知障害や陰性症状、就労支援、家族負担軽減、エンパワーメントとスティグマ対応などを網羅した国際政策提言書を作成。これはOxford Health Policy Forumが2024年に発表したもので、2024年11月には日本語版も公開されました。
◆研究グループは2001年にセロトニン受容体刺激薬を既存治療に追加する方法で認知機能改善を示し、以降この手法は国内外のCIS臨床試験で標準的に用いられています。また、微弱電流を用いる経頭蓋直流刺激法(tDCS)の臨床的有効性も検証しており、家庭使用を想定した遠隔医療展開も期待されています。これらの治療法は政策提言書でも推奨され、認知機能改善への実装と普及に大きく貢献しています。

 

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