2023-04-13 国立遺伝学研究所
General and Comparative Endocrinology, Volume 336より
島根大学 生物資源科学部の山口陽子助教と吉田真明准教授、東京大学大気海洋研究所の高木亙助教と兵藤晋教授、富山大学の今野紀文講師、株式会社グランソール免疫研究所の海谷啓之博士(研究実施当時の所属 国立循環器病研究センター研究所)ならびに国立遺伝学研究所の工樂樹洋教授らの共同研究グループは、ヌタウナギの研究から、生存に不可欠な後葉ホルモン(抗利尿ホルモン)系の成り立ちについて、新たな仮説を提唱しました。
本研究は、情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所が有する遺伝研スーパーコンピュータシステムを利用しました。また本研究は、文部科学省科学研究費助成事業(17H06876, 19K16178) 、東京大学大気海洋研究所学際連携研究(2018-2019年度)および花王芸術・科学財団(2018年度)の支援を受けました。
本研究成果は、2023年5月15日付で、国際学術雑誌「General and Comparative Endocrinology」に掲載され、表紙を飾るカバーイラストに選出されました(オンライン版は3月1日に公開済み)。
図: 脊椎動物の系統樹
General and Comparative Endocrinology, Volume 336より
Phylogenetic and functional properties of hagfish neurohypophysial hormone receptors distinct from their jawed vertebrate counterparts
Yoko Yamaguchi, Wataru Takagi, Hiroyuki Kaiya, Norifumi Konno, Masa-Aki Yoshida, Shigehiro Kuraku, Susumu Hyodo
General and Comparative Endocrinology (2023), 336, 114257 DOI:10.1016/j.ygcen.2023.114257